鈴木誠也「ロゴ付近を太く」 速い変化球対策も…大幅変更のバットににじむ今季への思い

カブス・鈴木誠也【写真:Getty Images】
カブス・鈴木誠也【写真:Getty Images】

アシックス製バットのコンセプトは「シンカー系の速い変化球に差し込まれない」

 カブスの鈴木誠也外野手が14日(日本時間15日)の敵地・ドジャース戦にもメジャー復帰する。スポーツ用品メーカー・アシックスは鈴木と契約するスパイクと打撃用手袋、使用を予定しているバットを公開。今季の飛躍への思いが伝わってくる内容となっている。

 鈴木は昨季111試合出場して打率.262、14本塁打、46打点にとどまった。今季使用する予定のバットのコンセプトは「シンカー系の速い変化球に差し込まれない形状」。内角シンカー系のボールに差し込まれ、バットを折損するケースが多かったことからバットの形状を変更。「ロゴ付近を太くしてほしいと具体的な要望があった」と、差し込まれても折れない形状が追求されている。

 さらにグリップ部も変更。左手の薬指と小指への衝撃を緩和すべく、グリップの先端部分を太くしたフレアに近い形状とした。素材はメイプルからバーチに変え、長さも34インチ(約86.4センチ)から33.5インチ(約85センチ)と短めに修正。打撃用手袋は「本当は手袋はつけたくない」と“素手感覚”に強いこだわりを持つ鈴木の意向を受け、「柔らかく、素手感覚に近い握りが感じられる構造」となっている。

 スパイクはスタッドスパイクと金具スパイクの2種類を用意。「金具じゃなくていいんです」とのコメントを参考に作られたスタッドスパイクはグリップ力と軽さにこだわった。一方、地面が硬い球場で使用される可能性がある金具スパイクは塁間のスピードと軽さを意識。靴底は走行時の接地時間の短縮に注目し、重心を素早く前足に移行させる新構造にしたという。

使用を予定している実際のバット【写真提供:アシックスジャパン】
使用を予定している実際のバット【写真提供:アシックスジャパン】

 2月下旬に左脇腹を痛めた鈴木は3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を辞退。負傷者リスト(IL)で開幕を迎えた。8日(同9日)から傘下3Aアイオワの一員として試合に出場し、12日(同13日)のオマハ戦では今季1号を放つなど4打数2安打1打点をマークした。こだわり抜いた新しい“相棒”たちと共にメジャー2年目の飛躍を目指していく。

【画像】鈴木誠也が今季使用する予定の用具一覧

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