WBCで明暗刻んだ“日韓デュオ”の今 復帰弾&サヨナラ打で韓国メディアも注目

カージナルスのラーズ・ヌートバー(左)とトミー・エドマン【写真:ロイター】
カージナルスのラーズ・ヌートバー(左)とトミー・エドマン【写真:ロイター】

日本のヌートバー、韓国のエドマンはWBCでは対照的な結果に…

 3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本が初めて日系選手としてラーズ・ヌートバー外野手を代表入りさせた。韓国でも同じく、初の韓国系選手としてトミー・エドマン内野手が代表でプレーした。2人はWBCではまさに明暗と言える成績に終わったものの、ともにカージナルス所属。レギュラーシーズンが始まって早々に2人が力を合わせてチームを勝利に導く試合があり、注目が集まっている。

 16日(日本時間17日)に本拠地で行われたパイレーツ戦では、「7番・中堅」で先発したヌートバーが2点を追う6回に同点2ランを放った。さらに3-4で迎えた延長10回には、1点を返しなお2死満塁から「9番・遊撃」のエドマンが中前にサヨナラ打を放った。ヌートバーにとっては左手親指の負傷から復帰して2戦目。揃っての活躍を見せた。

 WBCでは共に親の母国を背負って戦ったものの、対照的な結果に終わった。ヌートバーは優勝した日本代表「侍ジャパン」で中堅のレギュラーを占め、全7試合に出場。打率こそ.269ながら.424と高い出塁率、さらにチームを勢いづける好守でも貢献した。塁上で見せる“ペッパーミル”パフォーマンスはすっかり代表に定着し、タツジとの愛称でファンにも親しまれた。

 一方のエドマンにとって、WBCは苦い思い出だったかもしれない。3試合で打率.182に終わり、韓国代表も3大会連続の1次ラウンド敗退。日本戦に大敗した後は「日本はいいチームだった」と語り、ヌートバーが大勢の報道陣に囲まれているのとは対照的な姿を見せていた。中国との最終戦にはコンディション不良で欠場もした。メジャーでの“格”は、2021年に二塁手部門のゴールドグラブ賞も獲得しているエドマンの方が上。能力を十分に発揮できなかった。

 韓国メディア「マイデイリー」は日韓代表の2人が揃って活躍したこの試合を「日韓デュオが飛んだ」との見出しで伝えている。サヨナラを決めた後、エドマンとヌートバーはジャンプしながら身体をぶつけあって喜んだ。それぞれの経験をもとに、カージナルスに戻ってのシーズンではどんな姿を見せてくれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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