米国でまた新ルール導入 「指名代走」で再出場が可能…「野球が変わる」批判の声も

MLB機構は提携先の独立リーグで新ルールを導入した【写真:ロイター】
MLB機構は提携先の独立リーグで新ルールを導入した【写真:ロイター】

「指名代走」導入にファン「野球を変えるのはやめてくれ」

 メジャーリーグ公式は18日(日本時間19日)、アトランティック・リーグ(米独立リーグ)で新ルールを試験的に導入すると発表した。近年、MLBと提携して、独創的なアイデアを試す役割を担ってきたアトランティック・リーグは今季から「指名代走」や「1打席1回のけん制」を新導入し「ダブルフックDHルール」を継続することが決まった。

「指名代走」とは、スタメン出場していない選手を1人リストアップし、自由に代走起用することができる制度のことで、何度でも代走を出すことが可能となる。そのため、俊足が持ち味の選手や、高い盗塁技術を持つ選手を起用すれば、得点のチャンスが高まるということになる。新ルール導入で、走塁への専門性を高める選手が出てくる可能性も十分にある。

 また、ピッチクロックの導入に伴い、MLBの新ルールでは、投手は1打席につき、けん制球は2度まで、ペナルティなしで許されている。だが、今回のアトランティック・リーグに導入されるのは「1打席1回のけん制」で、走者はより大胆なリードや、果敢なスタートを切ることができるようになりそうだ。

 さらに「ダブルフックDHルール」もアトランティック・リーグで継続される予定で、先発投手が5回以上を投げていれば、DHを継続して使うことができるが、先発投手が5回を投げ切れなかった場合、残りの試合はDHを失い、その打順に投手が入るか代打を起用しなければならないというものだ。

 新ルールの導入にファンは非難の声を上げている。米メディア「トーキン・ベースボール」では「指名代走」の導入を報じると「誰も望んでいない、本当に悪いアイデアだ」「野球を変えるのはやめてくれ」など、従来のルールを尊重する声が多く見られた。

(Full-Count編集部)

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