大谷翔平は「謙虚だが、誤解してはいけない」 ヌートバーが実感した“内なる闘争心”

WBCで世界一に輝いたラーズ・ヌートバー(左)と大谷翔平【写真:Getty Images】
WBCで世界一に輝いたラーズ・ヌートバー(左)と大谷翔平【写真:Getty Images】

WBC決勝直前の侍は「緩い雰囲気」…一掃した大谷のスピーチ

 カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手は、3月に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表「侍ジャパン」の3大会ぶり優勝に貢献した。米国との決勝直前に大谷翔平投手が行った“スピーチ”について、「彼は謙虚な男だが誤解してはいけない。内なる闘争心を持っている」などとポッドキャスト番組で語っている。

 ヌートバーはクリス・ローズ氏が司会を務めるポッドキャスト番組「クリス・ローズ・スポーツ」で大谷のスピーチについて語った。ローズ氏が「ショウヘイは(米国戦前に)スピーチをしました。彼は言葉で鼓舞する選手ですか?」と質問すると、ヌートバーは「ああ、そうだ。あのスピーチは本当にクールだった」と続けた。決戦直前のナインは米国との対決を「あえて話題にしなかった。緩い雰囲気だった。『あの打線はえげつないから、とりあえずやってみて考えよう』って感じだった」と明かした。

 ただ、その空気感と違う人物が1人だけいた。大谷だった。「ショウヘイがあのスピーチをした。私たちは、彼ら(メジャーリーガー)を尊敬の眼差しで見ていることを気づかされた」とヌートバーはハッとした。そして新たな感情と出会った。「私たちと同じ国や環境で育った、ショウヘイは彼ら(メジャーリーガー)より上手い。簡単に言うと、多くの選手に『ショウヘイが言っているのだから、私たちはやれるに決まっている』という自信を与えてくれたと思う」。決戦目前に、侍ジャパンの闘志が燃えたぎった。

 決戦直前、大谷は今大会で唯一の円陣“声出し”を務めていた。「僕から1個だけ。憧れるのをやめましょう」という第一声から、「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来た。今日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」とナインを鼓舞していた。

 ヌートバーは大谷について「彼は謙虚な男だが、誤解してはいけない。喝を入れたり、競争心をかき立てることができる。内なる闘争心を持っている」と言及。そして「『俺はお前よりいい選手だ』という感じで、自分にも自信を持っている。すごいことだ」とメンタルの強さを絶賛した。

(Full-Count編集部)

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