未勝利は残り2人…世界一から1か月、侍先発陣の現在地 同日登板で21回無失点圧倒も

侍ジャパンの一員として活躍したエンゼルス・大谷翔平、ロッテ・佐々木朗希、オリックス・山本由伸、パドレス・ダルビッシュ有【写真:ロイター、小林靖】
侍ジャパンの一員として活躍したエンゼルス・大谷翔平、ロッテ・佐々木朗希、オリックス・山本由伸、パドレス・ダルビッシュ有【写真:ロイター、小林靖】

21日には今永が“オオトリ登板”…8回無失点で今季初勝利

 野球日本代表「侍ジャパン」が第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの世界一に輝いてから1か月が経った。NPB、MLBともにレギュラーシーズンが始まり、世界中を驚かせた投手陣も各チームで“本職”に取り組んでいる。ここでは先発投手陣の現在地を見てみる。(成績は21日時点)

 開幕投手を務めたのはMLB、NPB通じて大谷翔平(エンゼルス)のみ。大谷はここまで4試合に登板し、2勝無敗、防御率0.86と圧倒的な成績を残している。WBCでも投打二刀流で活躍しMVPに。シーズンもフル回転で21日(日本時間22日)のロイヤルズ戦に3勝目をかけ先発のマウンドに上がる。

 NPBでは21日の広島戦で今永昇太(DeNA)が今季初登板。8回5安打無失点6奪三振で今季初勝利を挙げた。これで侍メンバー全投手が登板。この日は高橋奎二(ヤクルト)、佐々木朗希(ロッテ)がそれぞれ6回無失点、7回無失点で、侍3投手で計21イニングを無失点に抑えた。他にも戸郷翔征(巨人)がここまで2勝1敗、防御率0.89、宮城大弥(オリックス)も2勝負けなし、防御率0.66と安定した成績を残している。

 侍同士の投げ合いもあった。14日のロッテ-オリックスでは、佐々木朗と山本由伸(オリックス)が先発。佐々木朗は7回1安打無失点11奪三振、山本は6回5安打1失点9奪三振という好投で佐々木朗に軍配が上がった。敗れた山本も1勝1敗、防御率0.75と好成績を収めている。

 一方、未だ勝利を掴めていない先発投手は2人。侍ジャパンで最年長だったダルビッシュ有(パドレス)と伊藤大海(日本ハム)だ。ダルビッシュはここまで3試合の登板で0勝2敗、防御率3.44。16日(同17日)の本拠地・ブルワーズ戦では7回4安打1失点、12奪三振の快投を見せるも援護がなかった。伊藤も3試合で防御率4.08と本調子を取り戻せていない。

 WBC決勝では最強とも言われた米国打線を2失点に封じ、世界に名前をとどろかせた侍投手陣。“後遺症”の心配はなく、シーズンでも圧倒的な成績を残す選手も多かった。ダルビッシュも伊藤も決して悪い投球ではない。きっと1勝目を挙げれば、そこから勢いに乗れるはずだ。

(Full-Count編集部)

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