三嶋一輝から福敬登へ…ボールに記した「きっと大丈夫」 同じ難病克服へ込めた思い

DeNA・三嶋一輝【写真:小谷真弥】
DeNA・三嶋一輝【写真:小谷真弥】

「自分もこうやって何とか元気にやれているから…伝わったらいいな」

「福投手もきっと大丈夫」

 2023年4月9日、横浜スタジアム。DeNAベイスターズが勝利した際に行われるサインボール投げ込みで、こんなメッセージがしたためられたボールが中日ファンの元に着弾した。サインとともにあった「17」の文字。昨年8月、国指定難病「黄色靭帯骨化症」の手術を受けて今年復帰を果たした三嶋一輝投手が、同じ病からの復活を目指す中日の福敬登投手を思って書いたものだった。

「僕が心配しなくても元気に戻ってくると思います。ただその中で、僕ができるああいうちょっとしたことで、さらにやる気になってもらえればというのがありました。実績のある選手で、タイトルも獲ったことがあって、ずっと腕を振って投げている姿も僕は見ていますから。同じ中継ぎ投手。自分もこうやって何とか元気にやれているから、福もきっと大丈夫だよってドラゴンズファンの人たちにも伝わったらいいなと思いました」

 三嶋にとってこの日は、記念すべき日だった。昨年5月4日以来、340日ぶりに上がった公式戦の本拠地のマウンド。1回を無失点に封じてお立ち台に呼ばれた。相手は奇しくも中日。「ヒーローインタビューの時にドラゴンズファンの方も結構残ってくださっていたので福のことを言おうかと思ったんですが、うちが勝っていてドラゴンズファンの気分はそんなに良くないだろうと思って……。でもせっかくのシチュエーションだったのでボールに書かせてもらいました」と控えめに笑った。

 実はこの日、自身は一塁側への投げ入れだったため、三塁側担当だった石田健大投手に「僕あっち行けないからお願い。これを絶対にドラゴンズファンのところに投げて」とボールを託し、左腕がしっかりと役目を果たしてくれていた。そこまでしても、届けたい思いだった。

実際に会って話したことはないが「どういう子かは分かっている」

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