33歳でついに…「美しい瞬間」 “幻の選手”が掴んだ歓喜が「今まで見た中で最高」

パイレーツのドリュー・マッジ【写真:Getty Images】
パイレーツのドリュー・マッジ【写真:Getty Images】

2010年からマイナーで1155試合出場のマッジがメジャー昇格

 パイレーツのドリュー・マッジ内野手が、33歳にしてメジャー初出場する機会を得た。2010年からマイナーで1155試合に出場。待望の昇格の知らせに、歓喜する仲間の輪の中で呆然とした後、喜びを爆発させる様子は「本当に美しい瞬間」「信じられないほど素晴らしいロッカールームでのひととき」「これまで見た中で多分最高の昇格映像」と感動を呼んでいる。

 米メディア「ジョムボーイ・メディア」が公開した映像では、パイレーツの傘下2Aアルトゥーナ・カーブの監督が「うれしい発表がある。私の選手で昇格第1号だ。彼はこのグループの非常に重要な人物で、ガッツがあり、そして人生で手に入れたいもののために戦い続ける選択をしてきた。マッジ、君は昇格する機会を得た」と発表。同僚たちは拍手喝采、顔を覆ったマッジはしばらくしてようやく立ち上がり、喜びを爆発させた。

 ファンは「彼は何度別の選手の名前が呼ばれるのを聞いたか知れない……今回は自分の名前が呼ばれた。野球って美しい」「決してあきらめてはいけない。決して」「ちくしょう、(泣いているのは)何かが目に入ったからだ」「こうした瞬間はスポーツ界で最高の瞬間のひとつ」と胸を打たれていた。

 MLB公式サイトもマッジのマイナーで4494打席に立ったこれまでの歩みを紹介。実は2021年9月18日、ツインズ傘下時代に一度昇格したが、2日間ベンチに座ったもののプレー機会はなく「こういう選手を“ファントム・ボールプレーヤー(幻の選手)”と呼ぶ。その1年後、こうして再びメジャー初出場への機会を得た」。苦労人がついに、夢の舞台に立つことができるのだろうか。

【実際の映像】感動呼ぶ「本当に美しい瞬間」 33歳“幻の選手”が掴んだ歓喜の様子

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