松井秀喜氏、大谷翔平のFA移籍は「行きたい条件で行ける」 指摘した「野球界の怠慢」

「第123回日本外科学会定期学術集会」に出席した松井秀喜氏【写真:荒川祐史】
「第123回日本外科学会定期学術集会」に出席した松井秀喜氏【写真:荒川祐史】

第123回日本外科学会学術集会で江戸川大学教授の広岡勲氏と登壇

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が28日、都内のホテルで「第123回日本外科学会定期学術集会」に出席。元ヤンキース広報で現在は江戸川大学教授の広岡勲氏とともに特別講演を行った。「人にない武器をどう身につけるのか」というテーマで、高校時代、巨人時代の話からメジャー挑戦、そして2009年にワールドシリーズでMVPになるなど、頂点に立つまでのエピソードを披露した。エンゼルス・大谷翔平投手についても語った。

 松井氏は「人に負けない武器」を身につけた理由に、素振りの大切さや環境の変化とともに、思考の変化を常に忘れなかったことを挙げた。メジャーでは4球団でプレーしており、移籍交渉の裏側にも触れた。エンゼルスの大谷翔平投手が今オフ、FAになることについて質問が及ぶと「彼は行きたいチームに行けるし、行きたい条件で行ける。そういう環境が作れると思う。メジャーで1番の選手なので」と行く末を見守っていく。

投打二刀流で活躍するエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
投打二刀流で活躍するエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

“二刀流”と成功していた事実については「今までいなかった選手。毎日、投手も野手もやるのは100何十年の歴史でなかった。なぜ、その発想がなかったのか。彼のレベルくらいできたかはわからないけど、巨人でいえば、斎藤雅樹さん、桑田真澄さん……。そういう発想がなかったのは野球界の怠慢だったのかもしれない」と広い視野を持つ大切さを感じていた。最後に素振りを披露するなど、講演は大盛況。約1000人の参加者からは大きな拍手が送られていた。

【実際の様子】スーツ姿の松井秀喜氏が素振り披露 現役時代を彷彿させるスイング軌道

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