村上宗隆、清宮幸太郎の“同期ドラ1”に覚醒の兆し ロッテ引っ張る6年目の「変化」

受け身ではなく、積極的な打撃スタイルに変化…甘い球を逃さず仕留める

 さらに注目したいのが、ストライクゾーンにおける打撃成績だ。ボールゾーンをヒットにするのは、どんな一流打者だろうと容易ではない。“打つべき球”であるストライクをいかにはじき返すかが重要だが、昨季の後半戦はこの部分も向上している。

 積極性が身についたことで、打席の最初のスイングで仕留める割合がさらに向上し、後半戦におけるファーストスイング打率は.342、長打率は.633を記録。狙い球をヒットゾーンへひと振りで飛ばす能力は年々磨き上げられており、球界を代表するスラッガーへの道を着実に歩んでいるといえるだろう。

 同学年で、2017年のドラフト会議で1位指名されたヤクルト・村上宗隆内野手は昨季3冠王に輝き、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では世界一に貢献した。また日本ハムの清宮幸太郎内野手も、昨季チームトップの18本塁打をマークするなど、切磋琢磨した選手たちが続々とブレークを果たしている。

 吉井理人監督からの期待も高いロッテの背番号5もまた、同期に匹敵するようなインパクトを残し、一気に球界の主役へと上り詰められるだけのポテンシャルを秘めている。自身が掲げたシーズン25本塁打という目標に手が届けば、将来有望な若手がひしめくチームにも大きな影響を与えるだろう。ファンも飛躍を待ちわびるスラッガーのバッティングに今後も期待したいところだ。

(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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