藤浪晋太郎の登板試合でファン暴走 移転計画に反対…「球団売却せよ」の大合唱

レッズ戦に登板したアスレチックス・藤浪晋太郎【写真:ロイター】
レッズ戦に登板したアスレチックス・藤浪晋太郎【写真:ロイター】

藤浪は8回1死二塁から登板、回跨ぎの9回に3連続四球などで2失点

■レッズ 11ー7 アスレチックス(日本時間29日・オークランド)

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手が28日(日本時間29日)、本拠地で行われたレッズ戦で救援登板した。1回2失点、3連続四球の大荒れに暴投もあり、防御率は13.00と課題の制球難を解消できずにいる。試合中にはファンからある“行動”も起きていた。

 米放送局「ABC7ニュース・ベイエリア」のケーシー・プラット氏は「アスレチックスのファンは試合前に球場近くでデモ活動をしている」として、「SELL」などと書いたボードを掲げる様子を紹介。ファンは「オークランドで起こっていることは、ただただ悲しいことだ。外野にいる大量のファンが、お手製の『売却』Tシャツを着ている。『売却』と書かれた手作りのボードもいたる所にある。そして、フジナミが投げている」と嘆いた。投球中にはファンの「Sell the Team(球団売却せよ)」の大合唱が響いた。

 アスレチックスは2027年までにラスベガス移転を計画していることを19日(同20日)に米メディアが伝えた。ラスベガスの地元紙「ラスベガス・レビュー・ジャーナル」によると、49エーカー(約19.8ヘクタール)の土地を買収することに合意し、3万5000人収容で一部開閉式の屋根を設置する計画であるという。現在の本拠地オークランド・コロシアムは観客の少なさが目立つが、移転に反対するファンが起こした“デモ活動”だった。

 そんな中、5-8の8回、1死二塁の場面で3番手としてマウンドに上がった藤浪。この回はしのいだが、回跨ぎとなった9回は先頭から3連続四球で無死満塁のピンチを招き、1死から暴投と右前適時打で2点を失った。

 アスレチックスの地元放送局「NBCスポーツ・カリフォルニア」では、藤浪が9回に3連続四球を与えると、解説のダラス・ブレイデン氏が「制球に問題があることは分かっていましたが、(四球を連発することは)不必要なプレッシャーを自分に与えていることです」と指摘。実況のグレン・カイパー氏も「フジは(ボールが)どこに行くのかわかりません。(3連続四球を出して)監督も困っています」と手厳しかった。

【実際の様子】「SELL」と書かれたボードを手にデモ活動 「ただただ悲しい」アスレチックスファン

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