中日打線の歴史的貧打 チーム本塁打が“史上最少”ペース…巨人・中田翔に及ばず

中日のアリスティディス・アキーノ(左)と岡林勇希【写真:荒川祐史】
中日のアリスティディス・アキーノ(左)と岡林勇希【写真:荒川祐史】

23試合で4本は年間24本ペース…2リーグ制以降の最少は27本

■DeNA 2ー0 中日(30日・バンテリンドーム)

 中日は30日、本拠地のバンテリンドームで行われたDeNA戦に0-2で完封負けを喫した。これで4連敗となり、セ・リーグ最下位に沈む。気になるのは、貧打が歴史的なレベルに達していることだ。23試合を終えた時点でチーム本塁打が4本しかなく、これは2リーグ制以降の最少記録を下回るペースだ。

 今季の中日の本塁打は、アキーノ、アルモンテ、石川昂弥、龍空の1本ずつが全て。現在セ・リーグ本塁打王の巨人・中田翔1人にも及ばない。143試合に換算すればシーズン24本塁打となる。

 チーム本塁打の最少記録を見ると、1950年の2リーグ制以降では1954年の近鉄が140試合で記録した27本。セ・リーグでは1952年の広島の29本(120試合制)があり、今季の中日はそれを下回るペースだ。近年では2011年のロッテがチーム46本塁打に終わったことがあり、この時はパ本塁打王の中村剛也(西武)の48本に及ばなかった。

 本拠地のバンテリンドームは、外野のふくらみが大きくフェンスも高いため、本塁打が出にくい球場として知られる。昨季も62本塁打で、2019年から4年連続のリーグワーストだ。3ケタの本塁打を放ったのは2017年(111本)までさかのぼる。上位進出には得点力の向上が必要不可欠。救世主は登場するのだろうか。

(Full-Count編集部)

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