阪神に現れた“村神様”は何が凄い? 開幕から25回無失点…データに現れる衝撃の数字

阪神・村上頌樹【写真:小林靖】
阪神・村上頌樹【写真:小林靖】

村上頌樹は25回を投げて5安打23K1四球…抜群の制球力で0を並べる

 3月30、31日に開幕したプロ野球も1か月。セ・リーグでは、就任3年目の三浦大輔監督率いるDeNAや、岡田彰布監督が15年ぶりに復帰した阪神が好スタートを切った。阪神で出色の活躍を見せているのが大卒3年目右腕、村上頌樹投手で、4登板(3先発)で2勝無敗、防御率0.00という圧倒的な成績を残している。24歳右腕は何が凄いのだろうか。

 村上はここまで25回、打者81人に対して被安打5、23奪三振、1四球。今季初先発だった4月6日の巨人戦では7回降板ながら無安打投球を演じて一躍注目された。

 特筆すべきは制球力だろう。29日ヤクルト戦(神宮)の8回に長岡に対して与えたのが唯一。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータによると、与四球率は両リーグ通じて2位の1.2%(1位はDeNA東の0%)だ。

 奪三振を四球で割って求める「K/BB」は、23.00。3.5を超えれば優秀とされるだけに、その数値の凄さが分かる。1イニング当たりに許した安打、四球の走者数を示す「WHIP」は0.24で12球団トップ。先発投手なら1.00未満ならエースと言われるが、こちらも大きく上回っている。被打率.063も規定投球回に達している投手でトップだ。

 直球の平均球速は145.2キロ。特別速くはないが、直球がどれだけ失点を増減させたかを示す「wFA」は12球団で3位の4.6。カットボールによる失点の増減を示す「wCT」も3.5で2位につける。また、どれだけ勝利期待値を増減させたかの貢献度を測る指標「WPA」は1.45で両リーグを通じてトップだ。

 昨年までの2年間で、1軍は2021年の2試合のみで防御率16.88だった。一方、2軍では通算算17勝4敗をマーク。178回を投げて158安打46四球、防御率2.68を記録した。この2年間を糧に一気に才能を開花させた24歳。今後の投球が注目される。

【実際の動画】村上宗隆にまともにスイングさせず… 0を並べ続ける阪神・村上の圧倒的投球

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY