3年目で覚醒…衝撃数値の阪神右腕、活躍目立った好打者 セイバー目線の3、4月セMVP

DeNA・宮崎敏郎【写真:小林靖】
DeNA・宮崎敏郎【写真:小林靖】

DeNA・宮崎敏郎は驚異の打率.444、OPS1.266をマーク

 そんなセ・リーグのセイバーメトリクスの指標による3、4月の月間MVP選出を試みる。打者評価として、平均的な打者が同じ打席数に立ったと仮定した場合よりもどれだけその選手が得点を増やしたかを示す「wRAA」を用いる。

 セ・リーグ打者のwRAAランキングは以下の通りになった

宮崎敏郎(DeNA)wRAA13.41、75打席、OPS1.266、打率.444、本塁打4
近本光司(阪神)wRAA11.76、111打席、OPS1.008、打率.333、本塁打2
秋山翔吾(広島)wRAA11.56、100打席、OPS1.025、打率.404、本塁打2
岡本和真(巨人)wRAA6.28、101打席、OPS.840、打率.330、本塁打2
中田翔(巨人)wRAA5.95、100打席、OPS.864、打率.290、本塁打6
大山悠輔(阪神)wRAA5.89、102打席、OPS.791、打率.302、本塁打2

 上記のランキングに掲載されていないチームのwRAA上位の選手は以下の通り。

サンタナ(ヤクルト)wRAA4.44、83打席、OPS.787、打率.282、本塁打3
細川成也(中日)wRAA3.77、74打席、OPS.818、打率.303、本塁打0

 いわゆるアベレージタイプ、出塁率が高い打者が上位3人を占めた。宮崎と秋山は打率4割以上のハイアベレージ。開幕したてのこの時期は投高打低の傾向にあるが、その中でも強い打球が打てる打者が上位にいる。近本は毎年春先に弱いという印象を持たれているが、今年は開幕からチーム1位のOPSを記録している。

 この中で3、4月で最もチームに貢献したことを示しているのは宮崎。開幕戦は相手投手との兼ね合いなのか、先発出場ではなかったが、途中出場するといきなり2本のタイムリーヒット。その後も勝利に貢献する打撃でチームを牽引してきた。よって3、4月のセ・リーグ月間MVP打撃部門に宮崎を推挙する。

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