開幕ダッシュはシーズンに影響なし? 混戦気配のパ…昨季の“月別勝率”で見る転機

日本ハム・松本剛、楽天・西川遥輝、西武・水上由伸、ソフトバンク・東浜巨、オリックス・山本由伸、ロッテ・山口航輝(左上から時計回り)【画像:パーソル パ・リーグTV】
日本ハム・松本剛、楽天・西川遥輝、西武・水上由伸、ソフトバンク・東浜巨、オリックス・山本由伸、ロッテ・山口航輝(左上から時計回り)【画像:パーソル パ・リーグTV】

昨季スタートダッシュを決めたのは楽天、シーズンは4位

 2023年シーズンが開幕してから1か月。パ・リーグは混戦状態が続いている。昨季はオリックスが劇的な逆転優勝。シーズン中、常に他を圧倒していたというわけではなかった。どのチームにも、連戦連勝のタイミングがあれば、その逆もあった。シーズンのターニングポイントはどこで生まれるのか。開幕から1か月が経った今、昨季の月別勝率を振り返る。

 3~4月の勝率1位は楽天だった。開幕直後に4連勝で勢いに乗ると、一度も連敗しないまま4月を終え、他チームを大きく引き離しての首位となった。原動力となったのが、西川遥輝外野手。打率.333、出塁率.472、5本塁打、7盗塁と縦横無尽の活躍で、同期間の月間MVPにも輝いた。

 5月は、7連勝を飾ったソフトバンクが勝率1位に。大型連勝の締めは、東浜巨投手のノーヒットノーランだった。大関友久投手もプロ初の完封勝利を挙げていることから、先発投手がしっかりと試合をつくったことが要因の一つと言えそうだ。この月の勝率最下位は、意外なことにリーグ覇者のオリックス。いきなり7連敗を喫してしまったことが影響した。

 6月はロッテが6割超えの勝率をマークした。パ・リーグで唯一、昨年の交流戦を勝ち越しており、納得の数字だった。美馬学投手が3勝を挙げているほか、4番にも座った中村奨吾内野手が月間打率.292の好成績を収めた。

 7月は、オリックスが初の勝率1位を獲得。最大でも2連敗と、大型連敗をすることなく安定して勝利を積み重ねた。椋木蓮投手が初登板初勝利、2試合目では9回2死まで無安打無失点投球を披露するなど、新戦力も台頭した。3か月連続で勝率2位の西武は、新人王に輝いた水上由伸投手が11試合に登板し無失点。チームを勢いづける投球で、中継ぎ投手ながら2日連続で白星も手にした。

9~10月はオリックスが勝率1位…投手陣が大奮闘

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