“骨折”源田の強行出場「本当に感心した」 米記者が称賛…球団の決断にも敬意

侍ジャパンの一員として活躍した西武・源田壮亮【写真:Getty Images】
侍ジャパンの一員として活躍した西武・源田壮亮【写真:Getty Images】

侍ジャパンの世界一から1か月半、モロシ記者「WBCを思い出す時に占める大部分になる」

 野球日本代表「侍ジャパン」が第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの世界一を奪回して1か月半が経つが、今も米メディアの間では日本代表の勇姿が色濃く残っている。大会を取材したMLBネットワークの敏腕記者、ジョン・モロシ氏は、右手を骨折しながらも強行出場した源田壮亮内野手に感動を覚えたようだ。

 源田は3月10日の韓国戦(東京ドーム)の走塁中に右手小指を骨折。それでも6日後の16日に行われた準々決勝・イタリア戦で復帰し、準決勝・メキシコ戦、決勝・米国戦と正遊撃手としてフル出場した。モロシ記者は強い感銘を受けたようだ。

「WBCで骨折しながらもプレーしたということは、ゲンダの人柄を表している。辛抱強く、骨折しながらも基礎的なプレーができるということに本当に感心させられた」

 患部の右手小指にはテーピングが巻かれて治療を続けながらのプレーとなった。ここに侍ジャパンの大会にかける思いを感じたという。

「チーム・ジャパンがどれほど、この大会にかけていたかが分かる。国全体がプライドを持って、この大会に挑んだ。ゲンダが見せたヒーローのようなプレーは、私がこの大会を思い出すときに占める大部分になるでしょう」

 負傷しながら侍ジャパンでプレーを続ける。モロシ記者は所属する西武の“決断”にも感銘を受けたようだ。

「所属チームを離脱する危険性を負いながら、国を代表してプレーすることは難しいということを私は理解している。時に起きてしまうことだが、それでも選手たちはWBCでプレーすることを望んでいる」

 選手の思いを汲み取った西武球団の決断にも敏腕記者は感動しているようだった。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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