大谷翔平を「毎日見られるのは特権」 “兜担当”が感心する真摯さ「成績に反映されている」
最速152キロも…投球は「あまり好きではない」
「オオタニとチームメートになれたことは素晴らしいことだ。彼は規律正しく、仕事に取り組む姿勢には感心させられる。(フィールドでの)成績は、その姿勢に反映されている。彼は人生を通じて(野球に対して)熱心に取り組んできた。私は『何か取り入られることがないか?』と、彼を観察しているけど、それはプライベートな話だ」
6日(同7日)のレンジャーズ戦では、点差が開いた9回2死満塁で“初登板”を果たした。適時打と四球で2点を献上したが、中飛に抑えた。最速94.3マイル(約152キロ)を誇るが投球は「あまり好きではない」と本音も。ただ、「登板することによって、ブルペンを助けることができるので、喜んで役割を引き受けた」。必要としているなら、なんだってやる――。チームへの思いは強い。
ところで、今季はここまで13打数1安打、打率.077。エンゼルス加入後本塁打はないが、本塁打を打ったら誰が兜を担当するのか――。そう聞くと「誰でもいいよ。その心配はしていない」と笑った。エンゼルスは9日(同10日)のアストロズ戦に勝利し今季20勝目を挙げた。「いい位置につけていると思う。(シーズンは)短距離競争ではなく、マラソンのようだから、1日1日を戦いたい」と先を見据える。いつか、大谷からフィリップスへの“兜被せ”にも少し期待したい。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)