吉田正尚を同僚が絶賛「大金には理由がある」 メジャーでも一目置かれる“凄み”

レッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】
レッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】

16試合連続安打、週間MVPはすべて根拠があってのこと

 レッドソックスの吉田正尚外野手の評価がうなぎ上りだ。4月20日(日本時間21日)のツインズ戦から5月7日(同8日)のフィリーズ戦にかけて16試合連続安打を記録し、ア・リーグの週間MVPも獲得した。1割台だった打率は10日(同11日)の試合を終えて.298だ。そのすごさを良く知るのが、レッドソックスでともに戦う選手やコーチ陣。驚きの声を米放送局「FOXスポーツ」が伝えている。

 クリスチャン・アローヨ内野手は、まず吉田の小ささに驚いたのだという。一方で「背は低いけど、とてもがっちりしている。初めて彼のバッティング練習を見た時、彼が冗談抜きで強い打球を飛ばせるのに気が付いた」と、ひと目見てパワーに気付いた。

 吉田がオリックスからポスティングされた際、ほとんどの専門家は、吉田のストライクゾーンの管理能力は信頼していたが、日本での通算133本塁打は「世界最高の投手たちを相手に、通用しないのではないかと思っていた」と記事は指摘する。その意見に否定的だったのが、レッドソックスとハイム・ブルームGMだ。球界関係者から「払いすぎ」との声が上がるほどの、5年総額9000万ドル(約121億円)という契約を結んだ。

 この契約を同僚選手はどう思っているのか。キケ・ヘルナンデス内野手は「なぜみんながすごく驚いているのか、僕ににはわからないな。彼は若手ではない。大金を得たことには理由がある。日本で残した数字を見てほしい」とし、NPBでの通算打率.327という突き抜けた数字も、メジャーで活躍できる根拠になっているとする。

 首脳陣からの評価も高い。アレックス・コーラ監督は「彼は特定の球種にどう対応できるのか理解している。そして、特定のカウントでその球種を狙っていく」と高打率を残せる秘密を指摘。2016年にオリックスで同僚で、現在は個人レッスンの打撃コーチを務めるマット・クラーク氏も「彼は自分の得意なことを理解している」と賛辞を惜しまなかった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY