2軍でもがく“ドラ1”たち 日ハムの甲子園スターが苦闘…鷹のメジャー帰りは着々実績

ソフトバンク・有原航平(左)と日本ハム・吉田輝星【写真:藤浦一都、町田利衣】
ソフトバンク・有原航平(左)と日本ハム・吉田輝星【写真:藤浦一都、町田利衣】

西武のドラ1・蛭間は2軍で打率.354、楽天・正隨はOPS1.132

 2023年のプロ野球は各球団が約30試合を消化した。今回はパ・リーグ6球団の2軍で結果を出している選手や、実戦経験を積んでいる若手の顔ぶれを紹介する。日本ハムの吉田輝星投手、ソフトバンクの有原航平投手ら、人気も実績もあるかつての“ドラ1”の名前も多い。(数字は5月9日時点)

○日本ハム 昨季1軍で51登板の吉田輝星投手は12試合で防御率7.29。同期入団で育成の柿木蓮投手が12登板で防御率0.50と、支配下復帰に向けてアピールを続けている。

 野手では梅林優貴捕手が20試合で打率.279、OPS.764。古川裕大捕手は一塁も兼任し、打率.233ながらリーグ3位タイの4本塁打。高卒2年目の有薗直輝内野手は打率.180ながら4番打者を任されている。

○楽天 5月4日のロッテ戦で1軍先発初勝利を挙げた大卒2年目の松井友飛投手は、ファームでは5試合で防御率2.73。ベテラン左腕の塩見貴洋投手が4試合で防御率1.96と、揃って先発として活躍。リリーフでは、育成右腕の清宮虎多朗投手が守護神としてリーグトップタイの6セーブを挙げ、防御率2.45と奮闘している。11日に1軍昇格した吉川雄大投手も9試合で防御率1.38と出色の投球を見せている。

 打者では2022年育成ドラフト1位の辰見鴻之介内野手が、26試合で打率.322と好調だ。このまま支配下登録を勝ち取れるか。現役ドラフトで広島から加入した正隨優弥外野手は27試合で打率.397、OPS1.132と抜群の数字を残している。和田恋外野手は32試合で打率.292、4本塁打、27打点。渡邊佳明内野手は20試合で打率.386、9打点と奮闘。渡邊は11日に1軍昇格した。

○西武 佐々木健投手が11登板で防御率0.00。11日に出場選手登録された。宮川哲投手がリリーフから先発に転向し、6試合で防御率2.08を記録。奪三振率も9.35だ。

 野手ではドラ1の蛭間拓哉外野手が2番打者に定着し、打率.354・出塁率.415・OPS.967。長谷川信哉内野手は25試合で打率.324、4本塁打、11盗塁をマークし、10日に1軍昇格した。川越誠司外野手がリーグ2位の5本塁打、渡部健人内野手が同3位の4本塁打、ブランドン内野手、岸潤一郎外野手が3本塁打を記録。川越は打率.292、OPS.933、ブランドンは打率.262、OPS.787とハイレベルな数字を記録している。19試合で打率.302、OPS.817の山村崇嘉内野手も含め、好調な打者が多い。

先発再転向のロッテ佐々木千隼は6登板・3先発で防御率1.13

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