投壊6失点で課題クッキリも…エ軍に見えた光明 “球団史上初”もたらした新顔の台頭
モニアックが球団史上初の“誕生日に先頭打者弾”
この日、初回先頭打者弾を放ったミッキー・モニアック外野手は12日(同13日)にメジャー昇格し、13日が25歳の誕生日で初スタメンだった。エンゼルス広報部のマット・バーチ氏によると、誕生日の先頭打者弾は球団史上初の快挙だという。3安打1打点2盗塁とリードオフマンとして機能した。指揮官も「私もうれしい。バースデーボーイ、昇格1日目、彼は多くのことで頑張ってきた。それがスイングに見て取れた。去年はああいうのはなかった」と目を細める。
もう一人、ザック・ネト内野手の台頭もチームにとっては明るいニュースだ。デビッド・フレッチャー内野手に代わってメジャー初昇格した時は驚きの声も上がったが、この日キャリア2本目のアーチを放ち、守備でも7回に左前に落ちそうな打球を後ろ向きでキャッチし、併殺を完成させた。指の怪我もあり、悪送球が続いた時期もあったが、22歳とは思えない完成度の高い守備をここまで見せている。
エンゼルス打線は今季、ハンター・レンフロー外野手、ブランドン・ドルーリー内野手らの加入もあり、13日(同14日)現在、昨季のチーム打率.233を大きく上回る.260、出塁率.331、長打率.420、OPS.751と好調を維持している。守備面も少しずつ安定している。まだ、救援陣という大きな課題はあるが、昨季ア・リーグ西地区3位からの巻き返しに向け、明るい光が差してきているように思えた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)