大谷翔平の“価値”は「ハーパー+コール」級? 議論白熱…現地が示す超大型契約の根拠

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

今オフにFAとなる大谷翔平の動向は

 今オフFAとなるエンゼルス・大谷翔平投手の“価値”に注目が集まっている。大谷の去就を巡って、現地メディアではどんな契約を手にするのか、どの球団に移籍するのかとの議論が絶えないが、MLBネットワークの番組「MLB Central」では、米メディアの名物記者が「年俸6000万ドル(約82億円)以上になるのでは?」との見立てまでしている。

 同番組では3人の有識者が大谷のFA契約について激論を交わした。番組では2022年開幕から現在に至るまでの打撃の成績を紹介。43本、長打率.526、OPS+145の3項目と、マイク・トラウト外野手の48本などを紹介し「オオタニの価値はいくら?」と議論を進めた。

 トラウトの12年総額4億2650万ドル(約455億円)、フィリーズのブライス・ハーパー外野手が13年総額3億3000万ドル(約368億7750万円)、パドレスのマニー・マチャド内野手が10年総額3億5000万ドル(約479億3000万円)で超大型契約を結んでいることも紹介している。

 さらに大谷は二刀流であるため、3年1億3000万ドル(約178億円)のマックス・シャーザー投手(メッツ)をはじめとした巨額契約投手たちについても言及。これらの大型契約を見た同番組司会者のロバート・フローレス氏は「あなたは、マイク・トラウトとマックス・シャーザーを合わせた平均年俸をオオタニに支払いますか? そんな単純な話ですか?」と問いかけた。

 すると、番組に出演した米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」でMLBを取材するトム・ベルドゥーチ氏は「私はハーパー+コールぐらいになると思っています。30+30(年間3000万ドル+3000万ドル)。年俸6000万ドル以上(約82億円)。そのぐらいの数字になるのではないでしょうか」と即答。フローレス氏「年間6000万ドル以上って意味ですよね?」と聞き返すほどだった。

 ベルドゥーチ氏が「彼のように投打においてここまで優れている選手を、我々は見たことがない。両方とも高レベルでやっているんですよ。本当にアメージングです」と説明すると、WBC米国代表監督も務めたマーク・デローサ氏は「彼の能力には圧倒されますよ。彼を獲得するチームは……。(自分がオーナーなら)グローバルマーケティングの観点において、全力を尽くします」と語った。

 フローレス氏は大谷の存在に「フィールド上での影響力だけではなく(球団の)ブランドに対しても影響力がありますからね」と言及。ベルドゥーチ氏も「だから、彼はトレードされないんですよ。彼は、歴史的なことを毎晩でもやってのけることができる」と絶賛を止めなかった。

(Full-Count編集部)

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