横浜&東海大相模を連破…第1シードで臨む夏 相洋が「粘り強さ」で狙う初の甲子園

相洋・高橋伸明監督【写真:大利実】
相洋・高橋伸明監督【写真:大利実】

選手からの「圧倒するぞ!」の声に高橋伸明監督は「違うだろう」

 辛勝した湘南戦。5回を終えて、1-0のジリジリする展開だったこともあり、選手から「圧倒するぞ!」という声があがったという。それを聞いた指揮官はすぐに否定した。「違うだろう。うちは、そういう野球は目指していないだろう」

 圧倒しようと思えば、力任せにバットを振るなど、大味な戦いになりかねない。自ら崩れないことが、強者が揃うトーナメントを勝ち抜く絶対条件となる。

 相洋が横浜に勝つのは、高橋監督が高校1年生だった2000年春以来、じつに23年ぶりのことだった。

 日頃から切磋琢磨している2年生投手陣がロースコアでしのぎ、終盤勝負に持ち込んだ。右腕の大場智仁が3回2安打無失点に抑えると、4回から技巧派左腕の中島翔人を送り出し、6回から速球に力を持つ背番号1の右腕・大谷祇人を投入した。

「力の差があるからこそ、先に先に攻める。球数が増えていけば、対応されやすくなります。継投は早ければ早いで、『何で早かったのか』、遅ければ遅いで、『何で遅いんだ』と言われるものです。そういう声は気にしていません。チームのみんながどれだけ納得できるかを考えています」

東海大相模との準決勝、相洋ベンチから飛んだ「攻め続けろ!」

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