23億円右腕の“凋落”に衝撃 連続2桁勝利が一転…メジャー最悪の0勝7敗、防御率7.14

ロイヤルズのジョーダン・ライルズ【写真:ロイター】
ロイヤルズのジョーダン・ライルズ【写真:ロイター】

短縮シーズンを除けば3年連続2桁勝利のライルズ、なんと開幕7連敗

 今季からロイヤルズでプレーするジョーダン・ライルズ投手の“凋落”が注目を集めている。今季メジャーで規定投球回数に達した71投手中、最下位の防御率7.14。さらに0勝7敗という数字で、ア・リーグ中地区最下位に低迷するロイヤルズの足を引っ張っている。

 ライルズは今季開幕前に、2年総額1700万ドル(約23億5000万円)でロイヤルズと契約した。先発ローテーションの一角を担うという期待を背負っての大型契約だったのが、今のところ期待を裏切ってしまっている。

 2011年からメジャーで投げ、通算66勝。ただ近年の安定感は特筆ものだ。新型コロナウイルスの蔓延のため、短縮シーズンとなった2020年以外は3年連続で2桁勝利を挙げている。2019年はパイレーツでスタートし、シーズン中にコディ・ポンセ投手(現日本ハム)とのトレードでブルワーズへ。この年は2球団合計で12勝8敗を記録している。

 2020年は60試合制の中で1勝6敗に終わったものの、2021年はレンジャーズで10勝13敗。昨季はオリオールズで12勝11敗の数字を残した。

 今季は何が変わったというのだろうか。数字を見ていくと、被打率は去年が.276、一昨年が.278だったのに対し今季は.254でむしろ下げている。大きく悪化したのが長打を食らうようになったことで、MLBのデータでは予測される被長打率が実に.533に達するとしている。ただスタットキャストのデータから予測される防御率は5.60で、実際の7.14が悪すぎるという見方もできる。

 残りシーズンで、どこまで巻き返すことができるか。14勝31敗で地区最下位に沈むチームの浮上もかかっている。

(Full-Count編集部)

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