「投手・大谷翔平」が歴史的記録樹立も 驚異的ペース…打高の中で際立つ「4.3」とは

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

MLB公式「このままいけば近代野球史上最も低い数字になる」

 エンゼルスの大谷翔平投手は、今季も投打で大活躍を見せている。投手としてはここまで9試合の登板で5勝1敗、53イニングを投げ防御率3.23、71奪三振という成績を残している。MLB公式サイトは「2023年さらに金字塔が打ち立てられそうなことについて」という見出しで、今後「投手・大谷」を待つ歴史的な記録を紹介している。

 メジャーのシーズンも1/4を消化した。昨季の同時期には、ジャッジがシーズン60発ペースでアーチを量産していた。記事は、ジャッジの本塁打が最終的にア・リーグ新記録の62本に到達したことを紹介し、今季も「驚くべきペースを刻む選手とチームを取り上げる」としている。

 現在ア・リーグ東地区で首位を走るレイズの勝ち星や、マーリンズに移籍したルイス・アラエスの打率が歴史的なペースだと紹介される中、大谷に関連した数字で取り上げられたのが「9イニングあたりに許した安打」だった。

 記事は「新ルールのおかげもあって、MLB全体で打率が今季上がっている」と指摘。その中で大谷は15日(日本時間16日)のオリオールズ戦登板前の時点では、打者として打率.287、投手としての被打率は.143だった。さらに「9イニングあたりに許している安打4.3本は、このままいけば近代野球史上では最も低い数字になり、これを上回るのは(近代野球以前の)1884年ミルウォーキー・クリームシティーズに所属したエド・クッシュマン(2.50本)とレディ・ボールドウィン(3.71本)だけだ」と、いかに驚異的な数字であるかを強調する。

 また、オリオールズのタイラー・ウェルズ投手もこの部門で歴史的な数字を刻んでいる。18日(同19日)のエンゼルス戦に先発したウェルズは、5回を6安打3失点で勝敗は付かなかった。試合前の時点で、9イニング平均の被安打が4.79本で「もしこの数字を1シーズン維持すれば、こちらも殿堂入り選手ノーラン・ライアンが1972年エンゼルスで残した近代野球のフルシーズンでの記録である5.26本を破ることになる」と説明。シーズンが終わったとき、どんな記録が生まれているのだろうか。

(Full-Count編集部)

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