由伸ら離脱続出のオリ、今季初の4連敗 “代役”の緊急降板に指揮官「責めるわけには…」

オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】
オリックス・中嶋聡監督【写真:荒川祐史】

苦しい現状にも「終わったわけじゃない」とキッパリ

■日本ハム 5ー3 オリックス(20日・京セラドーム)

 離脱者続出のオリックスは20日、京セラドームで行われた日本ハム戦に3-5で敗れ、今季初の4連敗を喫した。この日は予告先発されていたエースの山本由伸投手が、発熱を伴う体調不良のため「特例2023」で登録抹消。苦しい現状に試合後の中嶋聡監督は「こういうこと(離脱)の後に責めるわけにはいかない。これで終わったわけじゃない。思い切りやってくれればいい」と忍の一字だ。

 山本に代わる先発は、今季初登板となる竹安大知投手が任された。竹安は昨年11月に自身3度目となる右肘の手術を受けていた。4月中旬の2軍練習試合で復帰登板を果たしていた右腕は、初回2死満塁のピンチを無失点で切り抜けたが2回、先頭の7番・上川畑大悟内野手に3球を投じたところでタイムを要求。右肘に違和感を覚えて治療のためベンチに下がったが、そのまま姿を見せることなく、28球で緊急降板した。

 場内にどんよりとした空気が流れる中、中嶋聡監督は2番手に山田修義投手を投入。左腕の山田も今季初マウンドとなったが、踏ん張りきれず2失点。土曜日の“悲劇”に、普段は解放していない外野上段席からもため息がもれた。

 試合前には、マーウィン・ゴンザレス内野手が19日に右足第二指骨折との診断を受けたと発表し登録抹消。助っ人野手ではフランク・シュウィンデル内野手も19日に抹消されており、同日に育成契約から支配下選手登録となったレアンドロ・セデーニョ内野手しか1軍にいない。

 吉報があるとすれば、東大阪で行われた阪神との2軍戦で、左ふくらはぎの軽度筋損傷から復帰を目指すラオウこと杉本裕太郎外野手が「3番・左翼」で出場するなど、1軍復帰も秒読み段階。また、体調不良で17日に「特例2023」として抹消されていたT-岡田外野手も「4番・DH」で実戦復帰。波に乗れず今季初の4連敗を喫したが、懸命に前を向くしかない。

(真柴健 / Ken Mashiba)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY