オリ打線を復活させた“爆音応援” 指揮官が継続オファー?「森友哉にお願いしよう」

オリックス・森友哉【写真:真柴健】
オリックス・森友哉【写真:真柴健】

今季42試合目で初の2桁得点

■オリックス 10ー4 日本ハム(21日・京セラドーム)

 きれいな音色の後押しを喜んだ。オリックスの森友哉捕手は21日、京セラドームで行われた日本ハム戦に「4番・捕手」で出場し、3回に左翼へ適時三塁打を放つ活躍。チームは今季初の2桁得点で10-4と勝利し、連敗を4で止めた。日曜日の本拠地には3万1148人が集い、森は「今シーズンで1番大きいぐらいの声援。連敗が続いているのもあって、ファンに熱く応援していただいた」と感謝した。

 この日は4年ぶりに開催された特別イベント「大阪代表バファローズ高校」の最終日。“特別応援”として大阪桐蔭高校の吹奏楽部が、右翼5階席から演奏を届けた。リズムに乗った打線は今季42試合目で初の2桁得点を記録。森も母校のメロディーに乗った。

 3回、1死二塁からの適時三塁打で気分を高めた。「あんまり大きいのを狙って打席に立つことはないんですけど、今日は狙ってしまいました。(We Will Rock Youが)流れて、ホームラン打ちたかった」と振り返る4回の第3打席は見逃し三振。6回の第4打席も空振り三振に倒れ「力んでしまいました」と苦笑い。後輩にアーチを届けることはできなかった。

 リズムの良い応援に乗せられたのか、13安打10得点と打線が爆発。勝ち星のなかった直近6試合は平均得点1.83と湿っていた打線に、快音が戻った。中嶋監督も「ブラスバンドってすごいな」と感心し「相乗効果というか。毎回やってほしいというのもある」と吹奏楽部に継続を“オファー”する。

 真顔の指揮官は「お願いしようかな、学校(大阪桐蔭)に」とポツリと漏らすと「森友哉にお願いしよう(笑)」とジョークを炸裂させ、連敗ストップを喜んだ。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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