元ヤ軍正捕手が“たらい回し” 昇格から1週間で“戦力外”も…2か月で3度目の新天地

パドレスが獲得したゲイリー・サンチェス【写真:ロイター】
パドレスが獲得したゲイリー・サンチェス【写真:ロイター】

サンチェスはメッツとマイナー契約→メジャー昇格もDFAとなった

 パドレスがウェーバーでゲイリー・サンチェス捕手を獲得したと29日(日本時間30日)、米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が伝えた。最近2か月で3度目の異動。かつて球界屈指の打てる捕手とされていたサンチェスも30歳となり、正念場の時を迎えている。

 同サイトのミリアム・ラズ記者によれば、パドレスはゲイリー・サンチェスを獲得した。「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」のケビン・エイシーは、先週メッツがDFA(メジャー契約解除)した後、サンチェスはウェーバーで獲得されたと付け加えた。

「サンチェスにとっては、目まぐるしい異動続きだ」と同サイトがいうように、最近2か月弱の間に3つ目の組織に加わることになった。開幕直後にジャイアンツとマイナー契約したが、ベンチ入り対象となる26人のアクティブロースター入りできず、5月上旬に契約を破棄。その後すぐメッツと再びマイナー契約してメジャーに昇格した。

 メッツでは、わずか3試合出場しただけでDFAされた。パドレスはウェーバーでサンチェスを獲得したことで、今季の年俸残りおよそ110万ドル(約1億5000万円)を支払うことになる。パドレスは捕手陣が怪我や打撃不振で苦戦していることから「この額は払う価値があると感じた」と分析する。

 捕手陣ではルイス・カンプサーノが親指を傷めて負傷者リスト(IL)入り。サンチェスはツインズ時代の昨季、471打席で打率.205、出塁率.282、長打率.377だったが「それさえパドレスにとってはステップアップになる」と見る。「パドレスはカンプサーノが(怪我から)復帰した時点で捕手のポジションを再検討するかもしれない。サンチェスは少なくとも(それまでの)6週間はアピール期間がありそうだ」と期待した。

 ヤンキース時代には、球界屈指の“打てる捕手”とされていた。しかし2020年の開幕以降は1096打席で打率.195、出塁率.287、長打率.392。「守備が問題でヤンキースではプレー時間が減り、2022年3月にツインズにトレードされた。ツインズでは守備がよくなったかに見えたが(2023年の)残留を求められなかった」と厳しく指摘されている。“たらい回し”となっているかつての期待の選手は、復活を遂げることができるのだろうか。

(Full-Count編集部)

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