「投げても面白くない」 ダルビッシュの好投支えた“ブルペンでほとんど投げない球”
“新相棒”とバッテリー「合う感じはちょっとしました」
前回登板となった5月28日の敵地ヤンキース戦では、早々に7点を奪われ今季最短の3回途中降板。この日は結果を追い求め、油断は最後までしなかった。いつもは多投するカットボールを使ったのは、7回の1球のみだった。
「ツーシームをど真ん中に投げていてもファウルを取れるという状況だったので。変にここでカッターをいってしまうと、スピードが落ちて詰まってヒットになるというパターンが見えていたので、あんまり使わないようにしました」
メジャーワーストの235得点とワースト2位の打率.220のパドレスは、打てる捕手に活路を求めて元ヤンキースでメッツから5日前にウエーバーでゲーリー・サンチェス捕手を獲得した。数日前のブルペンで呼吸を合わせたダルビッシュは「あんまり僕にガンガン話しかけてこないですし、僕はそれが楽なので。本当に合う感じはちょっとしました、今日は」とコンビ初の実戦で好感触を得ている。
許した安打は2本の内野安打のみ。新加入の相棒を相手に、配球の組み立てに新味を添えた6年ぶりの投球数115球で今季初の無失点を記録した右腕は、節目のメジャー100勝に向けて弾みをつけた。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)