朗希に投げ勝った24歳右腕は「現時点でエース」 専門家が絶賛した“2種類の魔球”

阪神・才木浩人【写真:荒川祐史】
阪神・才木浩人【写真:荒川祐史】

阪神の先発・才木は3安打12奪三振の完封で4勝目、ロッテ・佐々木朗希に投げ勝つ

■阪神 2ー0 ロッテ(4日・甲子園)

 阪神・才木浩人投手は4日に行われたロッテ戦(甲子園)に先発し、3安打12奪三振の完封で4勝目を挙げた。相手先発・佐々木朗希も6回1安打1失点、10奪三振の快投を見せるなど痺れる投手戦だった。剛腕との投げ合いを制した右腕を、野球評論家の新井宏昌氏は「残りのシーズンを投手陣の中心として引っ張っていく可能性は十分にある」と、太鼓判を押す。

 投手戦を制したのは才木だった。初回はオール直球勝負で友杉、岡、中村奨をわずか6球で3者凡退に仕留めると、5回は3者連続空振り三振。2点リードの9回は2死二、三塁と一打同点のピンチを招いたが、最後は中村奨を空振り三振に仕留め、今季初完封で締めくくった。

 150キロを超える直球に、落差の大きいフォーク、緩急をつけるカーブの精度は抜群だった。100球以内の“マダックス”こそ逃したが、わずか1四球で最後まで球威は衰えなかった。

 満員の甲子園、球界を代表する佐々木朗との投げ合い。24歳の右腕が見せた快投に新井氏は「ロッテ打線は初回から真っすぐを狙っていたが、ほとんどがバットの上っ面で捉え、打ち損じた。それだけスピンが利いた、伸びのある直球ということでしょう。制球で崩れることもなかった。佐々木朗との投げ合いでも見劣りしない。1点勝負でも十分に対抗できる内容だった」と、賛辞を送った。

1軍復帰した5月21日の広島戦から3戦3勝、23回1/3を2失点(自責1)

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