中日20歳、8試合で援護3点の“悲劇” 奪三振トップでも1勝…12球団最低の「1.06」

中日・高橋宏斗【写真:荒川祐史】
中日・高橋宏斗【写真:荒川祐史】

中日の高橋宏斗は9イニング当たりの援護点が、12球団最低の「1.06」

■オリックス 5ー0 中日(4日・バンテリンドーム)

 好投しながらも、なかなか勝ち星に恵まれていない中日の高橋宏斗投手が、またしても援護なしに泣いた。4日にバンテリンドームで行われたオリックスとの交流戦に先発し、7回を投げて13三振を奪うもチームは0-5で完封負け。61奪三振はリーグトップタイ、防御率は2.47になったが、ここまで1勝6敗となっている。援護の少なさは「データ」で見ても一目瞭然の状況だ。

 セイバーメトリクスの観点から野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照すると、9イニング当たりの援護点を示す「RS/9」は、50イニング以上投げている投手の中で12球団ワーストの「1.06」。2位の田中将大投手(楽天)でも「2.24」と2倍以上の援護を受けており、突出した数字となっていることがわかる。

 唯一の勝利は、今季初登板だった4月6日のヤクルト戦(バンテリン)にまで遡る。そこからは8試合連続で勝ち星がついておらず、その期間の援護点はわずか3点にとどまっている。自身初のタイトル獲得も視野に入れる好投を続けているだけに、打線の奮起を願いたいところだ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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