西武打線に開いた大砲の“穴” チャンスに変えたい7年目の3番打者「余裕が出てきた」

西武・鈴木将平【写真:小林靖】
西武・鈴木将平【写真:小林靖】

違ったタイプの3番打者…2点を追う無死一、三塁で二ゴロ転がし1打点

■中日 2ー1 西武(6日・県営大宮)

 西武は山川穂高内野手の離脱、中村剛也内野手の故障などで、試行錯誤の先発オーダーが続いている。6日に埼玉県営大宮公園野球場で行われた中日戦では、前日のDeNA戦に続き、7年目の鈴木将平外野手が3番を務めた。8回の第4打席で1打点を挙げたが、チームはその1点だけに終わり1-2で敗れた。

 2点を追う西武は8回、中日4番手の清水達也投手を攻め、無死一、三塁で鈴木が左打席に立った。カウント1-2から外角高めのフォークを打つも、打球はボテボテのゴロとなって二塁手の前へ。鈴木自身はアウトになったが、三塁走者の源田壮亮内野手をホームに迎え入れ、一塁走者の外崎修汰内野手を二塁へ進めた。松井稼頭央監督は「追い込まれながらも(一塁走者を)セカンドへ進めることができた。(打線の)つながりとしては、いいと思います」と評価した。

 鈴木自身は「2点差だったので、(タイムリーを)打ちたい気持ちが強かったのですが、なんとか一塁走者は二塁へ持っていきたい、最悪でも(一塁走者が二塁で封殺されても)自分が一塁に残れるようにと考えていました」と言う。闇雲にタイムリーを欲しがるのではなく、点差やイニング、最低限求められていることは何かを考えながら打席に立つことは、レギュラーを獲るのに不可欠だ。

 主軸打者を欠く西武は、5月27日のオリックス戦で3年目の渡部健人内野手を1軍昇格即、4番に抜擢。7試合連続で4番に置いたが、打率が2割そこそこに低迷したため、5日のDeNA戦からデビッド・マキノン内野手にスイッチした。このタイミングで、3番に定着していた外崎が2番に上がり、3番打者に鈴木が指名された。

「試合でやってみたかった」セーフティバントはあえなく一飛

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