大谷翔平に打たれて残る“爽快感” 16号被弾の右腕はお手上げ「彼が上回ったね」

カブス戦で16号ソロを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
カブス戦で16号ソロを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

カブスのウェズネスキー「彼のスイングが上回った」

■エンゼルス 7ー4 カブス(日本時間7日・アナハイム)

 豪快な一発に敵軍右腕も完敗だった。エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地カブス戦で5試合ぶりの16号ソロを放った。打たれたカブスの先発ヘイデン・ウェズネスキー投手は試合後に「本塁打を浴びれば怒ってしまうものだけど、あの場面に関してはそうならなかった」と清々しかった。

 ウェズネスキーは3回まで無安打投球。大谷に被弾したのは、4点リードの4回無死だった。2ボール2ストライクから内角高めの88.9マイル(約143.1キロ)カットボールを右越えへ運ばれた。打球は鈴木が守る右翼フェンスに直撃。黄色の本塁打ラインを超えたため、審判が協議の末、本塁打と認定された。

 ウェズネスキーは大谷の本塁打について「凄く良い球を何球が投げたかと思った」と失投ではないことを強調。「いい球を投げたが、彼のスイングが上回ったね」と悔しさや怒りを見せなかった。

 試合はエンゼルスが5回に1点を奪い、なおも2死二、三塁のチャンスで大谷を迎え、先発ウェズネスキーを引きずり下ろした。2番手左腕ヒューズから大谷が四球を選ぶとトラウトの中前2点打で同点に。さらにレンドンが四球でつなぎ、サイスの中前2点打で勝ち越しに成功。これが決勝打となった。

 エンゼルスのフィル・ネビン監督は左腕を攻略したサイスの一打を絶賛。「ヒューズは左対左において、球界でも屈指。なぜカブスがあの大事な場面でショウ(大谷)に対して彼を投入したのか、理由が分かる。素晴らしい打席だった」と笑顔だった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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