極度の不振に監督お手上げ「支え続けられない」 ド軍の18億円右腕の深い“悩み”

ドジャースのノア・シンダーガード【写真:ロイター】
ドジャースのノア・シンダーガード【写真:ロイター】

ドジャースがノア・シンダーガードの負傷者リスト入りを発表

 アメコミのスーパーヒーロー、マイティ・ソー似の剛腕も、今シーズンは“ただの人”となってしまうのか……。ドジャースは8日(日本時間9日)、ノア・シンダーガード投手の15日間の負傷者リスト(IL)入りを発表した。昨季はエンゼルスとフィリーズで計10勝を挙げていたシンダーガードだが、単年1300万ドル(約18億3000万円)の契約でドジャース入りした今季は、ここまで12試合を投げ、わずか1勝(4敗)、防御率7.16と極度の不振に陥っていた。

 シンダーガードは前日7日(同8日)、シンシナティで行われたレッズ戦に登板したものの、初回にレッズの有望株、エリー・デラクルーズ内野手にメジャー初本塁打となる458フィート(約139.6メートル)の特大2ランを浴びるなど、2本塁打6失点で3回KO。これで、5月15日(同16日)のツインズ戦で移籍後初勝利を挙げて以降、4登板4連敗となっていた。

 IL入りの原因は、右人差し指の水ぶくれ。しかし、問題はそれだけではないようだ。地元紙「LAタイムズ」でドジャース番を務めるジャック・ハリス記者によると、デーブ・ロバーツ監督は「我々はこの(ピッチングの)内容の彼を支え続けることはできない。すべての可能性を探って(復調への)答えを見つけようとしているが、見つからない」と30歳右腕について言及。「メンタルをリセットする必要もあるのは明らかだ」と、まずは精神面でのリフレッシュの必要性があることを強調したという。

 メッツ時代の2016年に14勝、2018年に13勝をマーク。その後、トミー・ジョン手術を経て、昨季の10勝で完全復活への期待を抱かせていたシンダーガード。自身の愛称にもなっている“ソー”のように、金色の長髪をたなびかせ、再びマウンドで躍動する日は来るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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