快投から僅か1週間後の急降下 先発転向の西武剛腕がハマった“特殊球”の罠

中日戦に先発した西武・宮川哲【写真:小林靖】
中日戦に先発した西武・宮川哲【写真:小林靖】

プロ初先発の好投から1週間後…狙われた宮川哲の“パワーカーブ”

■中日 8ー2 西武(8日・ベルーナドーム)

 西武の宮川哲投手は8日、本拠地ベルーナドームで中日戦に先発したが、5回9安打6失点と打ち込まれ、今季初黒星を喫した。1週間前、1日の阪神戦では通算123試合目の登板にして初めて先発のマウンドを踏み、5回5安打1失点に抑えて今季初白星を勝ち取っていたが、対照的な結果となった。

 宮川の持ち味は、120キロ台後半から130キロ台前半を計測する高速の“パワーカーブ”である。この日は、その得意球を狙われていた。初回1死から、鵜飼航丞外野手に初球の129キロ、カーブを右前へ弾き返された。続く岡林勇希外野手にはフォークを左翼線への二塁打とされ1死二、三塁。ここで4番の細川成也外野手に、カウント2-2から130キロのカーブをとらえられ、左中間フェンスを直撃する2点二塁打とされた。

 勢いづいた中日打線を止められない。村松開人内野手にも中犠飛を許し、この回3失点。続く2回にも、鵜飼に左翼ポール際へ2号2ランを被びた。4回にもダブルスチールで追加点を許し、5回102球でマウンドを降りた。快投を演じた1週間前と、何が違っていたのだろうか。

「変化球も全て速いので、タイミングが合わせやすいのかもしれない」

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