勝利の方程式は5回から 西武“異例の戦術”支えるイケメン右腕「出番は毎試合ある」

出番は「毎試合、常にあると思って準備しています」

 5月31日の阪神戦と7日の中日戦は、本来は中継ぎの本田圭佑投手が2週続けてショートスターターとして先発した。いずれも4回無失点で降板し、6投手のリレーで勝利した。5回を担い、無失点でつないだのは森脇だった。西武の勝利の方程式は5回から始まると言っても過言ではない。

 175センチ、70キロの細身で、チームきってのイケメンと評される30歳の森脇。「自分は行けと言われたところで行くだけ。たとえ点差が離れた負け試合でも、変わらない気持ちで行きたいと思っています」と泣かせるセリフを口にする。「(出番が)ないとは簡単に判断せず、毎試合、常にあると思って準備しています」と心構えを明かす。

 リーグ随一の防御率を誇る西武のリリーフ陣のうち、守護神の増田の防御率は今のところ6.11と低迷しているだけに、その他の中継ぎ陣がいかに安定しているかがわかる。特に19試合1勝1敗、防御率2.12の森脇の充実ぶりは目を引く。「(中継ぎ陣は)いろいろな人が頑張っているので、自分も負けないようにと思っています」。試合中盤を担うキーマンは、あくまで静かに心境を口にした。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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