五十嵐亮太氏と元ラグビー日本代表主将が意気投合 2人に共通する「環境を楽しむ力」

ラグビー日本代表の主将として2011年W杯に出場した菊谷崇氏【写真:徳原隆元】
ラグビー日本代表の主将として2011年W杯に出場した菊谷崇氏【写真:徳原隆元】

ラグビーの伝統「アフターマッチファンクション」

菊谷:ラグビーには試合が終わった後に「アフターマッチファンクション」という伝統があって、両チームの選手やスタッフが同じ部屋に集まって、お酒を酌み交わしながら交流を深めるんですよ。これは国内外問わず、ワールドカップのような国際大会でも必ずあります。

五十嵐:すごくいい文化! でも、ラグビーはコンタクトスポーツだから、試合中は対戦相手に対して「この野郎!」と思わないんですか?

菊谷:100%「この野郎!」と思ってます(笑)。

五十嵐:闘争心むき出しで格闘技に近いメンタリティになるのに、試合が終わった後に一緒に飲めるものなんですか?

菊谷:そこはもう、試合で全てを出し切っているので大丈夫。やったか、やられたか。自分がやられた側でも、もうしゃあないなって。

五十嵐:そうなんだ。ラグビーってめっちゃ気持ちいいスポーツ! カッコいい! 野球ではちょっと考えられないな。死球を当てた打者とは飲むのやめようって思うもん(笑)。1シーズンの試合数やスポーツの性質によって違うのかもしれませんね。僕の場合、実は仲良くなった打者に打たれる傾向にあったんですよ。インコースに投げきれなくて。ちょっと優しいんです(笑)。仲のいい打者のインコースにバンバン投げられる人もいて、すごいメンタリティだなと思ってました。

菊谷:へぇ?、僕は仲良くなればなるほど、やっつけたくなる(笑)。強く当たっても後で謝ればいいかって。アフターマッチファンクションでも「さっきはごめんね。ウェイッ!」って飲んでます。

五十嵐:それはジャイアンですよ。ジャイアン決定!(笑) でも、ラグビーの方が男としては気持ちいいって思うな。なんか羨ましいし、新しい刺激をもらいました。

(19日掲載予定の第3回に続く)

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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