裏目だった日本ハムの「8番・投手」 新庄監督「期待したんだけどね、打つ方で」

日本ハム・新庄剛志監督【写真:町田利衣】
日本ハム・新庄剛志監督【写真:町田利衣】

上原は2018年の交流戦では本塁打を放つなど打力に定評がある

■DeNA 5ー3 日本ハム(13日・横浜)

 日本ハムは13日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦に3-5で敗れた。相手と同じ11安打を放ちながら、打線がつながらず。結果的には、先発の上原健太を「8番・投手」で起用したのが裏目に出た。

 2018年の交流戦では本塁打を放つなど打力にも定評があり、昨季から二刀流に挑戦した左腕。今季初打席は2回無死満塁の絶好機で回ってきた。しかし今永のスライダーを打たされ投ゴロ併殺打。自らを助けることはできなかった。9番の郡も投ゴロで結局この回無得点。直後にマウンドで2点を失った。

 4日の巨人戦では北山が「8番・投手」で先発して、4打数2安打2打点。チームは昨年の交流戦でも4度、「8番・投手」を行っており、上原も5月25日のヤクルト戦に8番で先発出場して二塁打を放っている。しかしこの日は、0-4の4回2死一、二塁で外角直球に見逃し三振。快音は響かず、4回4失点で3敗目を喫した。

 新庄監督は「上原君、期待したんだけどね。打つ方で。足速いからゲッツー(併殺)はないかなって。ああいうときもあります」と悔やんだ。昨年の対戦時にノーヒットノーランを達成された今永から再三好機をつくったが、あと1本が出なかった。

 セ・リーグの本拠地では、投手も1人の打者となる。上原とは対照的に、DeNA先発の今永は2回2死一、二塁から三塁内野安打を放って好機を広げて先制点につなげ、4回1死二塁では犠打を成功させて追加点を呼び込んだ。

「いい点の取り方をしますわ、向こうは」と相手打線を称えた指揮官。それでも野村が3安打、上川畑が2安打など若手の躍動もあり「清宮君も明日はスタメンなので。朝の5時半まで考えます」と収穫を強調していた。

(町田利衣 / Rie Machida)

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