あわや大転倒で逃したサイクル安打「興奮しすぎた」 エ軍の逸材がドタバタ“赤面珍走”

エンゼルスのミッキー・モニアック【写真:Getty Images】
エンゼルスのミッキー・モニアック【写真:Getty Images】

モニアック、残り三塁打でサイクルも走塁でつまずく

■エンゼルス 25ー1 ロッキーズ(日本時間25日・コロラド)

 まさかの展開に、二塁ベース上で恥ずかしそうに笑った。エンゼルスのミッキー・モニアック外野手は24日(日本時間25日)、敵地でのロッキーズ戦で、自身初の1試合5安打をマーク。サイクル安打達成へ、三塁打を残して迎えた6回先頭の第5打席だった。捉えた当たりはライナーで右中間を割った。記録達成か――。球場中が沸いた瞬間、なぜか急減速した。

「興奮しすぎた。ベースかスパイクにつまずいたかわからないけど、これが現実だ」

 試合後、苦笑いを見せるも少し悔しそうだった。それもそのはず。一塁を全力で回ったところで、つまずいた。両手をバタバタさせ、転倒こそしなかったものの、二塁到達時には外野からすでに返球されていた。

 この日は「8番・右翼」で先発出場。3回の第2打席で単打、打者一巡して迎えた第3打席で右中間へ7号2ランを放った。4回には右翼へチーム20得点目となる2点適時二塁打を放ち、サイクル安打に王手をかけていた。しかし、6回の第5打席で逃すと、7回も右翼への二塁打で達成とはならなかった。

 それでもチームは球団新記録の28安打、25得点で大勝。モニアックも5打数5安打4打点と大当たりした。フィル・ネビン監督は、モニアックについて「彼は間違いなく三塁打のことが頭に入っていた。いいスイングをしていたし、チームにとって重要な戦力だ。彼のせいで、スタメンを考えることが難しい」とうれしい悲鳴を上げる。快挙こそ逃したが、2016年の米ドラフト全体1位で指名された逸材は「今までこのチームでこんな体験をしたことがなかった。打線が素晴らしかった。この打線の一員になれて嬉しい」と最後は笑顔だった。

【実際の場面】一塁を回ったところで両手を“ジタバタ” モニアックがサイクル安打逃した決定的瞬間

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