敵地で大喝采…大谷翔平が受けた“異例の歓迎” 地元記者が証言、語り継がれる打撃練習

地元記者が球宴より衝撃を受けた1年目の打撃練習

 大谷がロッキーズの本拠地「クアーズ・フィールド」に来たのは、2021年のオールスター戦以来。本塁打競争にも参加し、現パドレスのフアン・ソト外野手と“延長の延長”という死闘を繰り広げた。1回戦で敗れたものの合計68スイングで28発。513フィート(約156.3メートル)の超特大アーチもかけていた。

 翌日のオールスター本戦は「1番・投手」で史上初のリアル二刀流で出場。その年は46本塁打、9勝を挙げMVPに輝いた。コロラド3連戦での“大谷熱”は球宴の影響もあるのか――。ハーディング記者にそう聞こうとすると、「私はそれより思い出に残っている場面があります」と食い気味で質問を遮った。

「2018年、打撃練習であそこまで飛ばしたんです」。指差したのは推定150メートルは優に超えるであろう最上階のビル。大谷がルーキーイヤーの5月8日(同9日)の打撃練習で見せた一打だった。その時は代打で出場し、一ゴロ。それでも、「今も話題になっています。野球ファンであれば、実際に見ていなくても、見たと嘘を言いたいくらいです」。それくらいの衝撃だったという。

 ハーディング記者だけでなく、今では妻も大谷の虜だという。今年から契約したニューバランスのCMを見て「私の妻は『彼の性格は素晴らしい』と言っていました。ただ彼の笑顔を見ただけなのに」。敵地でも大歓迎を受ける大谷。結果だけでなく、人柄も人々を魅了させる理由の一つだ。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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