笑顔呼ぶオリの“ラオ福コンビ” 初漫才で披露した絶妙トーク「10年後も、また…」

オリックス・福田周平(左)と杉本裕太郎が結成したコンビ「ワンハンドレッド」【写真:球団提供】
オリックス・福田周平(左)と杉本裕太郎が結成したコンビ「ワンハンドレッド」【写真:球団提供】

“ラオ福”コンビがFull-Count「10周年」を祝福して「初漫才」

 オリックスの“ラオ福コンビ”が、笑顔を呼ぶ。背番号99の選手会長“ラオウ”杉本裕太郎外野手、背番号1で副選手会長を務める福田周平外野手の2人でコンビを組む「ワンハンドレッド」が、Full-Count設立10周年を祝福し、“特別ステージ”に立った。「10年間」というお題で“初漫才”に挑み、コンビ仲をさらに深めた。「99+1=100」と力を込め、元気いっぱいの“でこぼこフレンド”がファンを爆笑の渦に包むため、マイクを握った。

 ラオウ「はい、どうも! ワンハンドレッドです。よろしくお願いしまーす!」

 福田「今回は“10年間”ということでね。10年前……。僕は21歳でしたね」

 ラオウ「俺、22歳! 大学4年生か、何しとったかな?」

 福田「僕は本気でプロの世界、目指していた。野球しかしていなかったですね」

 ラオウ「一緒!」

 福田「今とは野球の種類が違うからね。今は生活がかかっている。職業になったわけだから。当時は職業にするために頑張っていたから。結構、現実は見ていましたよ。勉強はしたことなかったから。小さい頃から、野球でご飯食べるって決めていたから」

 ラオウ「一緒……!」

 福田「いや、マジで何も考えてないやろ!」

 ラオウ「そんなことない。俺も一緒、一緒、周平と一緒!」

 福田「先が思いやられるわ……」

 ラオウ「僕らは周平(明治大)の東京六大学とは違って、東都リーグ。最下位になると2部に落ちるから、後輩のためにも最下位だけは避けていましたね」

 福田「ラオウが4年で、正尚(吉田)が2年。3、4番やもんなぁ」

 ラオウ「懐かしい! もう10年かぁ……」

 福田「トゲトゲしていたのが段々、丸くなってきたかなぁ。会う人の数も増えて、吸収させてもらう部分がたくさんある。僕はどちらかというと自分の道を信じてやってきたタイプだから、その部分の“成長”は実感してますね」

 ラオウ「一緒!俺も一緒!」

 福田「ホンマ、もう……」

 ラオウ「一緒やもん!」

 福田「俺の話に興味持ってないやろ! 絶対、何も考えずに32年間、生きてきた顔してる」

 ラオウ「俺は1日1日を必死に生きてきた結果で、現在に至るわけや!」

 福田「そうかもね。人生、どれが良くて、どれが悪いなんてないからね。自分の好きなことをやるのが1番大事やもんな」

 ラオウ「ほら、一緒の考え方! その日のベストを尽くす。それを毎日、続けていく。昨日の自分に勝つ。そうすると、現在に至るわけや!」

 福田「楽しまないとね!」

 ラオウ「全員で笑おうってことです」

 福田「楽しいって思わないと成長に繋がらないからね。10年間で、すごく感じたことかな」

 ラオウ「一緒!(笑)」

 福田「マジで初対面の頃から、ラオウって何も変わらないよな……」

 ラオウ「最初、どう思ってた?」

 福田「なんか……。打つ時、むっちゃ右肩が開く選手やなって……」

 ラオウ「やばい、爆笑!」

 福田「すごい、打つポイントが前だったから、成長したところかもね」

 ラオウ「珍しく、褒めてくれてるやん!」

 福田「ラオウって、体デカイのに、穏やかよな。壁にぶつからないタイプ」

 ラオウ「冷静分析やん。周平と一緒におる時間、長いもんな」

 福田「ポジションが(外野手で)近くなっただけやん!」

 ラオウ「仲良くしてな。10年後も、また書いてもらえるように頑張ろう!」

 福田「締め?」

 ラオウ「真柴、頼んだぞ! 1面にしてな、ニュースのトップページ! って、お前、移籍1年目やん!(笑)」

 福田「全然10年ちゃうやん(笑)」

 ラオウ「ここから10年後ってことやな。Full-Countさん、10周年、おめでとうございます。これからも僕たち、オリックスナインをよろしくお願いします!」

○著者プロフィール
真柴健(ましば・けん)1994年、大阪府生まれ。京都産業大学卒業後の2017年、日刊スポーツ新聞社に入社。3年間の阪神担当を経て、2020年からオリックス担当。オリックス勝利の瞬間、爆速で「おりほーツイート」するのが、ちまたで話題に。担当3年間で最下位、リーグ優勝、悲願の日本一を見届け、新聞記者を卒業。2023年2月からFull-Count編集部へ。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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