阪神の大勝を演出した伏兵の“1打席” 評論家が絶賛した「ベンチとの意志疎通」

坂口氏「5連敗をして騒がれたが、長いシーズンを考えれば必ずある」

 チームは交流戦を7勝10敗1分で負け越し、リーグ戦再開後のDeNAとの3連戦は3タテを食らい首位陥落。仕切り直しとなった本拠地でのカード初戦は是が非でも取りたいところ。5点のリードがあっても岡田監督の決断は早かった。

 先発の西勇は3回までテンポよく無失点に抑えていたが、5点リードの4回に細川に2ランを被弾すると1死満塁から代打・宇佐見にも左前適時打を浴び2点差に。打線が3点を奪い再び5点差とした5回の攻撃では1死一、二塁の場面で代打・ノイジーを送られ5回7安打3失点で降板となった。

「岡田監督は流れを読む監督。本来なら週頭なので長く投げてほしいところ。4回は点の取られ方、タイミングが悪かった。同じ流れにならないようにスパっと決断したと思います。5点もリードし絶対に落とせない試合。念には念を入れ勝利を掴みにいった」

 これで再び首位に浮上した岡田阪神。坂口氏は「5連敗をして騒がれたが、長いシーズンを考えれば必ずある。点を取られたあとに失点し、一時は接戦になったがスタートはこれでいい。ある程度、課題を残した状態で次の試合にも緊張感が生まれる。本来はロースコアで勝っていくチーム。まだ状態は上がっていくでしょう」と、猛虎の反撃を期待していた。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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