大谷翔平、HR競争は「断ったと思う」 指揮官は欠場示唆…登板は「ノーとは言わない」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

二刀流出場なら2021年以来2度目…ネビン監督「WBCの時のように特別な瞬間」

 エンゼルス・大谷翔平投手のオールスター戦(7月11日=日本時間12日、シアトル)での“リアル二刀流”起用を指揮官が容認した。すでにア・リーグ指名打者での先発出場が決まっているが、29日(同30日)の試合前、フィル・ネビン監督は「彼がやりたいことなら私は『ノー』とは言わない」と話した。

 大谷は今季ここまで、投手としては7勝3敗、防御率3.02。リーグ2位の127奪三振の成績を残している。打者としては、リーグ4位の打率.309、同1位の28本塁打、同2位の64打点で3冠王も射程圏内にいる。22日(同23日)に発表された先発野手を対象としたファンによる1次投票では、ア・リーグ指名打者部門で264万6307票を獲得し、リーグ最多得票だった。

 投手は選手間投票などにより、7月2日(同3日)に発表される。大谷は2年連続で投打二刀流選出されているが、昨季は打者としてのみ出場した。投打同時出場なら、2年ぶり2度目。指揮官は「彼次第だ。WBCの時のように特別な瞬間なんだ」と二刀流起用を後押しした。

 本塁打ダービーに関しても大谷の意思を尊重する姿勢を見せたが、「彼はもう断ったと思う。どうかはわからないけど」とも。「見ている分には楽しいが、選手から多くのものを奪う。多くの選手が立ち直れないのを見てきた。彼は(出場したとしても)体のケアをして、体調を整えると思うが、不安はある」と率直な気持ちを口にした。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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