大谷翔平、ジャッジの62本超えは? 残り77戦…求められる異次元ペースと“本来の打撃”

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

シーズン62本塁打へは残り77試合で32発、チームの成績もモチベーションに影響する?

 エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、本拠地のダイヤモンドバックス戦に「3番・指名打者」で先発出場。4打数で9試合ぶり無安打に終わり、試合終了20分後に帰路に就いた。月間15本塁打の日本人最多&球団記録を記録した6月から小休止となったが、今後のカンフル剤となりそうな記録が見えてきた。ア・リーグのシーズン本塁打記録だ。

 今季チーム85試合で30本塁打。昨季リーグ新記録の62本塁打を放ったヤンキース・ジャッジもチーム85試合で30発を放っており、この日、MLB公式ツイッターも「ショウヘイ・オオタニはア・リーグ本塁打記録を破れるのか?」と煽った。大谷は現時点でシーズン57発ペース。今のペースではジャッジに追いつけないが、残り試合でどれぐらいのペースで追いつけるのか。

 残り77試合でジャッジに並ぶにはあと32本塁打。計算上では2.4試合に1本。つまり2試合か3試合で1本とハイペースでアーチをかける必要がある。ブルージェイズ・ゲレーロJr.らと本塁打王を争った2021年は後半戦71試合で13本塁打(前半戦84試合で33本)と数字を落としたが、今季は引っ張り傾向の強かった一昨年とは違って中堅から左翼方向への本塁打も目立つ。「その形が一番いい」。本来の打撃スタイルで臨めている。

 後半戦の長期連戦は7月25日(同26日)の敵地・タイガース戦から16連戦、9月1日(同2日)の敵地・アスレチックス戦から13連戦とある。体力勝負となるが、何よりチームの浮き沈みが大谷のモチベーションにもつながるはずだ。この日の逆転負けで今季ワースト4連敗となったが、大谷が長年求めてきたヒリヒリした後半戦、本塁打記録への挑戦を大いに期待したい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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