全米ドラ1も劣等感「自分は少年のようだ」 異次元の弾道…大谷翔平は「真似できない」
モニアックは2回に逆転9号3ラン「一番大事なことはオオタニの真似しないこと」
■エンゼルス 5ー2 Dバックス(日本時間3日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、本拠地のダイヤモンドバックス戦に「3番・指名打者」で先発出場し、8回の第4打席で2試合ぶりの31号ソロを放った。キング独走の一発は飛距離454フィート(約138.4メートル)の特大弾。驚愕のパワーで同僚をまたも驚かせた。
2点リードの8回2死だった。左腕・ネルソンの甘く入ったスライダーを逃さなかった。右翼席中段の通路まで飛ばす豪快アーチ。2回に逆転の9号3ランを放ち、ヒーローになったモニアックは目を丸くして振り返った。
「ショウヘイとBP(フリー打撃)をしたとき、自分が12歳の少年のように感じた。左打者で一番大事なことは、彼のやっていることを真似しないようにすることだ。自分は自分だ。真似してもあそこまで飛ばないし、いい結果も得られないだろう」
大谷はリーグ2位のホワイトソックス・ロバートJr.に7本差を付けてキング独走している。2016年ドラフトで全体1位だったモニアックは自身の本塁打について「バットに当てることを心がけた。球筋が見えていたからいいスイングができた」と淡々と振り返るだけだったが、大谷については目を輝かせた。
「彼は特別だ。一緒にプレーできることは、ある意味特権だ。後半戦も楽しみだ」。その表情は緩みっぱなしだった。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)