史上最悪のスポーツ契約を「祝う日が来た」 米メディア、毎年受け取る小切手に“皮肉”

メッツに所属したボビー・ボニーヤ【写真:Getty Images】
メッツに所属したボビー・ボニーヤ【写真:Getty Images】

7月1日(日本時間2日)は「ボビー・ボニーヤ・デー」

 メジャーリーグでは、7月1日(日本時間2日)を「史上最悪のスポーツ契約」が結ばれた記念日として「ボビー・ボニーヤ・デー」と呼んでいる。米スポーツ局「ESPN」では同スポーツ局のダン・ミューレン氏が「なぜメッツは7月1日に119万ドル(約1億7200万円)を支払うのか?」と紹介している。

 メジャー通算2113試合に出場し、2010安打、287本塁打、球宴出場6回の実績を残るボニーヤ氏は、メッツとの契約が残っていながら1999年限りで解雇された。メッツは残りの契約である590万ドル(約8億円)を支払う必要があったが、なんとこれを2011年から2035年までの分割払いにしたことで、利息を含めて2980万ドル(約40億円)に膨れ上がってしまった。支払いが終わる2035年にはボニーヤ氏は72歳になるということだ。

 記事では「7月1日を迎えたということは、1つのことを意味している。メッツファンがハッピー・ボビー・ボニーヤ・デーを祝う日が来たということだ!」と言及。「59歳のボニーヤ氏は、約119万ドルの小切手をメッツから受け取る。2011年から2035年まで間、毎年7月1日に受け取るのだ」と“皮肉”めいた説明がされている。

 この契約が、どれほど珍しいものか――。2023年シーズンを迎える選手で例えてみると、今季すでに10勝をマークしているブレーブスのスペンサー・ストライダー投手が約100万ドル(約1億4400万円)、2日(同3日)終了時点で20本塁打を記録しているレンジャーズのアドリス・ガルシア外野手が約75万ドル(約1億800万円)となっている。

 いかに“大型契約”だったのか――。支払いが終わる2035年まで語り継がれることは間違いなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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