米記者から「オメデトウ」 大谷翔平、祝福ムード一転…移籍報道に同僚も“気遣い”

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

「エ軍は大谷をトレードに出すべきか」 若手オハッピーはテレビの電源をオフにした

■パドレス 5ー3 エンゼルス(日本時間6日・サンディエゴ)

 エンゼルスの大谷翔平投手は5日(日本時間6日)、敵地・パドレス戦に「3番・指名打者」で先発出場したが、4打数で今季初の3試合連続無安打に終わった。12打席連続無安打で打率.296。チームは競り負けて3連敗となり、貯金1となった。

 29歳の誕生日。報道陣にロッカールームがオープンとなると、ロサンゼルス・タイムズ紙のエンゼルス番、サラ・バレンズエラ記者が緊張気味に大谷の元へ。「タンジョウビ、オメデトウゴザイマス!」。1週間前から猛練習したという日本語での祝福。「ありがとうございます!!」。いつも以上に大きな声で返す大谷も嬉しそうだった。

 ただ、和やかだったのはここまで。トラウトが左有鈎骨の手術で長期離脱することが決まり、レンドンも前夜に自打球を左すねに当てて、この日は松葉杖での球場入り。移動する際には「オオゥウ……」。この日の負傷者リスト入りは見送られたが、見るだけで痛々しかった。クラブハウスで流れたテレビの内容もエンゼルス。しかも話題は「エンゼルスはオオタニをトレードに出すべきか」。テレビの近くにいた若手捕手オハッピーは、すぐにテレビの電源をオフにした。

 チームはここ8戦で7敗と失速。地区首位レンジャーズと7ゲーム差で、2位のアストロズとも5差に離された。ワイルドカード争いでも進出圏内まで4差だ。前半戦は7日(同8日)からのドジャース2連戦を残すのみ。大谷は「オールスターブレークまでのあと数試合が一番大事かなと思う。そこでいい勝ち方が出来れば、まだまだいけるんじゃないかなと思っています」と話していた。浮上の光を見出したい。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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