475億円軍団で“1人だけ”…光り輝く千賀滉大の貢献度 史上4人目の快挙も射程圏

Dバックス戦に先発したメッツ・千賀滉大【写真:ロイター】
Dバックス戦に先発したメッツ・千賀滉大【写真:ロイター】

防御率3.31はリーグ10位、113奪三振は同8位でシーズン200奪三振も射程圏

■メッツ 2ー1 Dバックス(日本時間6日・アリゾナ)

 メッツの千賀滉大投手が、豪華な投手陣の中でも随一の活躍を見せている。5日(日本時間6日)に敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に先発し、自己最長の8回を投げて12奪三振1失点で7勝目。チームで唯一の規定投球回に到達している奮闘ぶりで、奪三振と防御率でもリーグ上位に食い込んできている。

 メッツは大補強でオフシーズンの話題を独占した。先発ローテーションにはマックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーら屈指の好投手が並び、メジャー初挑戦の千賀は3番手から5番手という立ち位置でスタート。開幕時の年俸総額3億3068万5945ドル(約475億2600万円)は30球団でも断トツの豪華さだった。

 しかし、ここまで86試合を終えて40勝46敗と苦しい戦いが続いている。シャーザーは8勝(2敗)を挙げているものの防御率4.03、バーランダーも3勝4敗、防御率3.66と圧倒的な成績ではない。その中で千賀はただひとり規定投球回を投げて7勝5敗。防御率3.31はリーグ10位、113奪三振は同8位でシーズン200奪三振も射程圏だ。

 それでも、この日の千賀の好投で7月に入ってからは4連勝。メジャー1年目ながら、ドリームチームの投手陣を牽引しているのは間違いない。2桁勝利まであと3勝、日本投手でルーキーイヤーに200奪三振に到達すれば、野茂英雄、松坂大輔、ダルビッシュ有に続く4人目の快挙だ。後半戦も活躍から目が離せない。

(Full-Count編集部)

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