好投続ける有望株が突如“降格” 6月は無双も…決断にファン賛否「馬鹿げている」

マーリンズのエウリー・ペレス【写真:ロイター】
マーリンズのエウリー・ペレス【写真:ロイター】

マーリンズの有望株エウリー・ペレスが降格

 マーリンズは7日(日本時間8日)、20歳のエウリー・ペレス投手を2Aペンサコーラに降格させたと発表した。今季メジャーに昇格し、ここまで11試合で5勝3敗、防御率2.36、WHIP1.09と好成績を残していた。ファンも「なにか起きた?」「馬鹿げている」と突然の発表に驚いている。

 開幕時は2Aでプレーしていたが、5月12日(同13日)にメジャー昇格。28日(同29日)には敵地・エンゼルス戦に先発し、大谷翔平投手らを相手に5回2安打無失点で2勝目を挙げた。ここまで期待にこたえる好成績を残しながらも、まさかの降格。MLB公式のマーリンズ番クリスティーナ・デ・ニコラ記者によると、疲労を考慮したことによる措置だという。

 ペレスは昇格後、11試合に先発。6回を超えて投げたことは1度もない。まだまだこれからの選手なだけに、チームも投球数は厳しく管理しているようだ。同記者は「球団がペレスの投球量を注意深く見てきたことを考えると、この知らせはあまり驚きではない」と述べている。

 6月は5試合に先発し、28イニングでわずか1失点で、同月の防御率は0.32だった。好投を続けることもあって、自ずと登板機会と投球数は増えてしまう。キム・アングGMは「誰かが降格されるのは、毎回つらいこと。理想的なことではなかった。しかしながら、彼はプロ。理解してくれたと思うし、ここに戻ってくることにしっかり集中している」と語った。

 降格に対してネット上では、「ワイルドカード争いで有利な立場にいながら、こいうことするなんて」「とにかく馬鹿げている」「球界にとって最悪なこと」と否定的な意見もある一方で、「球団が若手投手の投球回をどうやって管理しているのか、わかってない人が本当に多い」「20歳の若者に過重労働させたくない」「否定的な事をいう人は、彼が1年通して投げたことがないということを忘れている」と肯定的な声もあった。

 昨季サイ・ヤング賞に輝いたチームのエース、サンディ・アルカンタラ投手からのサプライズ動画で昇格を告げられるなど、チームからは大きな期待が寄せられている。エースの階段を上っていく姿を、今後も楽しみにしたい。

(Full-Count編集部)

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