夢の大谷翔平HR球キャッチも…エ軍ファンの悲痛な叫び「ショウヘイ放出しないで」
エ軍ファンの63歳サリバンさんが大谷32号をキャッチ「ショウヘイのを取るのが夢だった」
■ドジャース 10ー5 エンゼルス(日本時間9日・ロサンゼルス)
エンゼルスの大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、敵地で行われたドジャースとの前半戦最終戦に「1番・指名打者」で先発出場し、7回の第4打席で5試合ぶりの32号2ランを放った。4打数3安打3打点で打率.302に。チームは今季ワースト5連敗で借金1となった。
ドジャーブルーで染まった外野スタンドで大谷の32号をキャッチしたのは、ロサンゼルス近郊ムーアパークに住む63歳のグレッグ・サリバンさん。トラウトの27番ユニホームを着て、「たくさんいた」という大争奪戦を制した。「絶対に離すまい。絶対に手放すもんかと思った。もう舞い上がっているよ。ショウヘイは史上最高の選手だ。ショウヘイのHRボールを取るのが夢だった」と声を弾ませた。
ただ、心中は穏やかではない。トラウトら主力が相次いで離脱したエンゼルスは、10戦9敗でポストシーズン争いから脱落ムード。日米メディアでは大谷のトレード放出、今オフのFA問題がもっぱらのネタとなっている。サリバンは鬼気迫る表情で切り出した。
「どう思うかだって? エンゼルスは勝ち始めないとダメだね。じゃないとショウヘイはいなくなる。エンゼルスがまた勝ち始めるように神に祈っているよ」
今オフの移籍先の最有力候補と見られているドジャースの本拠地では、6年目で初本塁打だった。サリバンさんは「これがドジャー・スタジアム初本塁打とは知らなかった。記念ボール? 本当にそうですね」と白い歯をを見せたが、「僕ら夫婦はエンゼルスがショウヘイを放出しないことを願っているよ」と祈るように語った。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)