吉田正尚が見せた“パパの意地” 娘のデビュー戦で決勝弾…「癒し」と語る家族の存在

10号ソロを放ったRソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】
10号ソロを放ったRソックス・吉田正尚【写真:Getty Images】

7日に3歳を迎えた長女に“祝砲”を届ける

■Rソックス 4ー3 アスレチックス(日本時間10日・ボストン)

“正尚パパ”がニッコリとダイヤモンドを回った。レッドソックスの吉田正尚外野手が9日(日本時間10日)、本拠地で行われたアスレチックス戦に「5番・指名打者」でスタメン出場し、8試合ぶりとなる10号を放った。同点の8回、フェンウェイ・パーク名物の「グリーンモンスター」を越える特大決勝弾。7日に3歳を迎え、メジャー初観戦した長女へ“祝砲”を届けてみせた。

 満面の笑みで4つのベースを踏んだ。同点の8回無死、吉田はウォルディチャックの6球目を強振した。顔の高さに来た直球をスタンドまで運び「最後に打った球はボールでしたけれど、自分の中では打てる感覚でバットを振り出していけた」と手応えバッチリの一撃だった。

 この日は長女ら家族が観戦に訪れていた。決勝弾を放ち「よかったです」と照れ笑いを浮かべた。家族の存在は「癒し。良い時間を過ごせています」と頬を赤らめた。

 前半戦最終戦を終え、打率.316、10本塁打、44打点、6盗塁と躍動。球宴には選出されず「家族でゆっくり過ごしたいなと思っています」と“休息タイム”を宣言。「しっかり連勝で(前半戦を)締めくくれてよかったです」と5連勝に導き、ア・リーグ東地区の最下位ながらも貯金5で折り返した。オリックス在籍時の2020年に最下位も、選手会長を務めた2021年にリーグV、2022年は日本一。今年3月にはWBC世界一へと牽引した男は、美酒の味を知っている。

(真柴健 / Ken Mashiba)

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