「誰、これって思った」18歳、1軍で躍動する20歳 元侍J指揮官が絶賛する2人の逸材

阪神・前川右京(左)と広島・内田湘大【写真:小林靖、真田一平】
阪神・前川右京(左)と広島・内田湘大【写真:小林靖、真田一平】

1軍で頭角を現す阪神・前川は「上でも打つやろなって思っていた」

 ソフトバンクの小久保裕紀2軍監督が、他球団の若手2選手を絶賛した。1人は阪神の高卒2年目・前川右京外野手、もう1人は広島のドラフト2位・内田湘大内野手だ。NPB通算2041安打&413本塁打、2017年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表「侍ジャパン」を率いた小久保2軍監督の目にはどのように映っているのか。(成績は11日時点)

 智弁学園から2021年ドラフト4位で入団した前川は今季、5月30日の西武戦で1軍デビュー。その後もコンスタントに出場機会を得て、今月11日時点で24試合に出場、打率.280をマークしている。小久保2軍監督は「良い選手は上(1軍)に行っても打つ。打つやつは打ちますよ。前川とかは上でも打つやろなって思っていたもん」と語る。

 小久保氏は昨季、ソフトバンクの2軍監督に就任。対戦を通じて、前川の姿を見てきた。2軍では昨季21試合で打率.250、3本塁打。今季は33試合で打率.359、2本塁打をマークしている。「ええバッターやなって思っていましたしね。高校1年目、2年目であんなに振れるんやって思って」。しっかりバットを振れる姿に、注目してきたという。

 利根商からドラ2で入団した18歳の内田はパワフルな打撃が持ち味。1年目の今季は2軍で49試合に出場し、打率.177と結果は出ていない。だが、「まだまだ空振りも多いですけど、ボールを遠くに飛ばす能力はすぐには習得できない。天性のものでもあると思うので、そういうものは感じました」と非凡な潜在能力を感じ取った。

「新井監督が『“100タコ”でもいい』って言ってるようだけど、この間、広島の室内で見たら『誰これ?』って思いましたもん。ひょっとしたら、これが内田かなって思った(らそうだった)。そりゃ、あれを見たら“100タコでもいい”ってくらいの期待感はありますよ」

 豪快なスイングでバットを振る姿は魅力十分。他球団の選手だが、バットマンとして大いなる将来性を感じ取ったようだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)

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